JA紀南広報誌

2013年4月号p22-03

2013年4月号もくじ

コラム  

日本の「てっぺん」から
上芳養支所・大澤鋭二  

 「よし、東京へ行こら!」。委員長のひと声で、2月の支所運営委員の皆さんとの研修旅行先は、日本の首都に決まった。メインは昨年完成した話題の東京スカイツリーである。
 皆さんもご存知のとおり、スカイツリーは地上634㍍という世界一の高さを誇る電波塔で、周辺の施設を含め人気の観光スポットになっている。
 タワーの建設にあたっては、法隆寺の五重塔を参考に「心柱(しんばしら)」を使っている。地震などの揺れを抑える構造になっていたり、日本刀の「反り(そり)」の曲線と奈良・平安時代の寺院建築の列柱が持つ中央が膨らんだ「むくり」というデザインを生かした外観となっている。
 カラーは、日本伝統の藍染の「藍白」(あいじろ)をベースにした青みがかった白色の独自カラー「スカイツリーホワイト」を採用するなど、日本の伝統美と近未来的なデザインを融合し、最先端の技術が盛り込まれていた。
 地上450㍍という「展望回廊」からの見晴らしはとても爽快で、一見の価値あり。日本の技術の高さに感心した。
 日本の〝てっぺん〟から東京の超高層ビル群を眼下に眺めたとき、この大都会に一体どれだけの田舎出身の人たちが集まり、ここで何年暮らせば都会人になれるのか、どんな夢を持って頑張っているのかなとふと思った。
 20代半ばの頃、当時大学生であった友人と、浅草や原宿で時間を潰し、一間のアパートに泊まり東京を体感したことが、ふと懐かしく思い出された。
 東京という日本の中心で雑踏と忙しさに追われ、巨大なビルに囲まれて働く人々を見て、私は改めて健康で、山と川、田畑のある田舎で暮らせる幸せに感謝の念を抱いた。
 最後に、念願だった靖国神社を参拝することもでき、思い出に残る研修旅行となった。

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