JA紀南広報誌

2013年4月号p14-02

2013年4月号もくじ

 

◆病害虫防除  

 消費者に安全・安心な農産物を提供できるよう、薬剤の使用基準を十分確認して防除を行う。また、隣接園への飛散・防除器具の洗浄にも注意を払う。
 収穫時期の違う小梅・「古城」・「南高」等の混植園では、先に収穫する品種に収穫開始日を合わせて防除を行う。

○かいよう病
 かいよう病は気温が12~20度で活発に活動し、風雨により感染を助長する。そのため、強風雨が多いような年は多発傾向になる。気象要因には十分注意し、予防的な防除が必要となる。また、防風樹や防風ネットを設置するのも有効な手段である。
 防除は4月上旬・中旬にマイコシールド水和剤(1500倍・21日前まで・4回以内)を散布する。

○黒星病
 黒星病の感染はガクが落ち果実が見え出してくる3月中下旬から始まり、風通しが悪い園や夜露の乾きが遅い園で特に発生しやすい。
 防除は、青果用の小梅・「古城」・「南高」で、4月上旬にストロビーDF(2000倍・7日前まで・3回以内)、中下旬にはスコア顆粒水和剤(3000倍・7日前まで・3回以内)を散布する。
 漬け梅用「南高」では、4月上旬にストロビーDF(2000倍・7日前まで・3回以内)、またはイオウフロアブル(500倍)、中下旬にはオーソサイド水和剤80(800倍・21日前まで・3回以内)を散布する。また、オーソサイド水和剤80は、高温時に薬害の出る恐れがあるため注意する。

○ハダニ
 雨が少なく乾燥が続くとハダニが多発し、被害が拡大すると早期落葉する。常時発生傾向の園では、初期発生の時期にマイトコーネフロアブル(1500倍・3日前まで・1回)を散布する。

○コスカシバ
 近年、コスカシバの発生が非常に増えている。発生は年1回。ただ、コスカシバの幼虫は木の中で越冬してふ化するが、幼虫の個体差やふ化してからの産卵時期も異なるため、発生期間の幅が広くなり薬剤散布では防除しにくい。発生ピークは、6月と9月の2回だが、4~11月までだらだらと発生する。梅生育期では、成虫ふ化期の4月中旬に交尾かく乱によるフェロモン剤のスカシバコンLを10㌃当たり50~100本設置する。また、幼虫の掘り取りも効果的である。多発園や効果が不安定な園では、休眠期(10月)の薬剤防除も併用する。

◆ホウ素の供給  

 ヤニ果は特に「古城」に多く、薄成りの大玉果やチッ素過多によって発生しやすい。葉の展葉期からヨーヒB5、またはプラムエースを800倍で2~3回散布する。

◆凍霜害対策  

 低温にともなう晩霜害は、ガクが外れ果実肥大が始まる時期から5月の葉が覆い茂るまで、危険性があり、肥大が進み後半になればなるほど被害が大きくなる。そのため気象条件に注意し対策を行う。防霜ファンを設置している園では、事前に点検と確認を行う。

◆実肥  

 第1回目の実肥は、果実肥大や新梢の生育を促進させるため、4月上旬から下旬にかけて、樹勢や着果程度により加減して施用する。
 「古城」は梅有機化成S860を10㌃当たり40㌔、小梅・「南高」は梅有機化成S860を10㌃当たり60㌔施用する。
 なお、省力型施肥に取り組んでいる園では、礼肥省力型のらくらく梅配合を10㌃当たり160㌔、または紀南省力梅配合を10㌃当たり120㌔施用する。年間1回型では、梅ロング698を10㌃当たり160~180㌔施用する。ただし、梅ロング698は成木のみの施用とする。
(秋津谷営農室・田ノ瀬佳男)

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