JA紀南広報誌

2013年4月号p14-01

2013年4月号もくじ

ミカン  

◆高接ぎ更新  

 4月が適期となる高接ぎは、短期間にミカンの木を元の樹容積に復元し、未収益期間を短縮する品種更新方法である。特に、側枝接ぎは、接ぎ木後の未収益期間が短く2年目から果実を結実させ、早期成園化に最も有効な方法である。ただし腹接ぎ・切り接ぎ併用法と比べ、穂木量、接ぎ木の作業時間が多くなる。
 高接ぎ更新する中間台木は、若くて樹勢の良いものを選ぶことが大事で、前年から肥料を多く施し樹勢を高めておく。接ぎ木後の肥料は少量ずつこまめに施し、処理後の発根を良くするため、堆肥の施用、灌水の準備が必要である。
 なお、高接ぎ更新はあくまで応急的な方法であるため、長期的な視点から見れば、計画的に苗木の新植を中心に取り組もう。

◆摘蕾・花肥  

 今年は表年にあたり、ベタ花園・木が多くなると予想される。そのままでいくと、貯蔵養分の消費による樹勢低下、また摘果作業の負担が多くなる。
 ベタ花で豊作が予想される木では、開花が始まる4月下旬ごろから来年の着果確保や生産量の調整のため、樹冠上部(上から3分の1の部分)や上向き枝を主体に摘蕾に取り組んでもらいたい。
 また、開花による窒素の消費量は予想以上に多い。着花の多い木では養分の消耗が多くなるため、花肥として開花直前に千代田化成を10㌃当たり20㌔程度施用し樹勢低下を防ぐ。

◆春草の除草  

 気温の上昇にともない、雑草の生育も旺盛になる。春草が生えたままでは春肥を施用しても肥料成分を雑草が吸収し、効果的に効かすことができないため、早めの除草に心がける。

◆病害虫防除  

○そうか病
 そうか病は樹勢の強い園や谷間の霧の多い園、通風不良園、それに強風、多雨の条件で発生が高くなる。
 防除は新梢が5~10㍉に伸びた頃、トップジンM水和剤(1000倍・前日まで・5回以内、中晩柑にはそうか病の登録がないので注意)、またはデランフロアブル(1000倍・30日前まで・3回以内)を散布する。ただしデランフロアブルとマシン油との散布間隔は30日以上空ける。
   (富田川営農室・榎本雄司)

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