JA紀南広報誌

2013年12月号p14-03

2013年12月号もくじ

コラム  

10倍返しだ! 金融部 芝田 英敏  

 今年の夏は特に暑かった。高知県四万十市では観測史上最高の41・0度を記録。管内でも中辺路町栗栖川で39・3度とこの夏の全国最高気温ランキングで15番目の暑さだった。
 平常時の人間の体温どころか、かぜで発熱した時以上の気温だから、体温をうまくコントロールできなくなって、熱中症になる人が続出したのも無理はなかった。
 今年の異常さはこれだけではない。梅雨に当地などはほとんど雨が降らなかった一方、東北や山陰の一部地域では、過去に経験したことのない豪雨に見舞われた。
 暑さが和らぎ、ようやく過ごしやすくなったと思ったら、今度は次から次へと台風がきて各地で災害をもたらしている。異常気象の原因の一つの地球温暖化の防止対策のさらなる強化と、災害に強い地域づくりを急がないといけない。
 暑かった夏以上に熱い男がいた。『半沢直樹』だ! ドラマの最終回の平均視聴率42・2%は、平成以後の民放では史上最高だ。「やられたらやりかえす。倍返しだ!」。このセリフを聞くため、日曜夜はテレビの前に釘付けになった。
 日曜の夜と言えば「サザエさん」を見ることで休日の終わりを意識させられ、少し憂鬱になることもあるが、半沢はそれを爽快に吹き飛ばし、明日からまた頑張ろうという元気を与えてくれた。
 半沢の魅力は、何と言っても「カッコいい」ことだ。そして「ブレない」こと、「折れない」こと。それは私自身がそうなりたいと思っていたことに他ならない。
 ただ、ドラマの魅力はそれだけではなかった。途中で何度か「おやっ?」と思うシーンがあり、そこでは半沢が「やりすぎる」のだ。
 「もう止めといたらいいのに」と思っても、まだ執拗に相手を責めるのだ。勧善懲悪の水戸黄門のつもりで見ていると、良い意味で見事に予想を裏切られ、半沢自身の歪みを垣間見ることになるのである。
 原作者によれば「自分はあくまで人間を描いているんだ」とのことだ。最後に、半沢は組織のトップから出向を命ぜられる。その真意は定かではないが、半沢の戦いが再び始まったことは確かである。早く100倍返しが見たいものだ。

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