JA紀南広報誌

2013年12月号p08-01

2013年12月号もくじ

ミカン  

◆木熟ミカンの収穫  

 今年の温州ミカンは表年で、果実品質は全体的に良い状態で推移している。収穫に向けて品質のバラツキを極力無くせるよう、糖酸度分析や食味の確認を行い収穫にとりかかろう。また、同一樹でも方角や着果部位で品質内容が異なるため、2~3回に分けて採果しよう。採果時の果実の取り扱い、ヤガ等による吸汁果は家庭選別で徹底排除し、出荷物への混入を避けよう。

◆出荷前予措  

 出荷予措の効果は、果実の呼吸抑制と腐敗果発生の防止、増糖効果、品質劣化の防止などだ。遅くまで高温で推移したり、特に秋雨の多い年は、果実が軟弱になりやすいため、特に注意する。
 予措の方法は、果実をコンテナに7割程度と軽めに詰め、直射日光の当たらない風通しの良い所で3%の減量を目安として3~5日程度行う。

◆樹勢回復対策  

 果実を遅くまで樹上の成らすことは木に負担をかけるが、収穫前の秋肥施用は品質低下が懸念されたり、マルチ被覆園では施肥が困難などの理由で樹勢性回復対策が遅れてしまう。しかし、翌年に影響が大きい大事な作業であるため、早期に取り組む必要がある。
 収穫後に千代田化成549などの速効性肥料を10㌃当たり80㌔施用する。また、チッ素系の葉面散布として、尿素またはあざやかの500倍を7~10日間隔で3回程度散布する。12月は気温(地温)が低くなり樹体への養分吸収率も低下するため、かい日を選んで行う。

◆機械油乳剤の散布  

 収穫後にヤノネカイガラムシやハダニ類などの越冬害虫の除を目的に機械油乳剤95(45倍・冬季)を散布する。殺虫作用は、害虫が呼吸する気門を油の皮膜で閉鎖させ窒息させる効果であるため、抵抗力をつけずに殺虫できる。
 散布にあたっては、比較的暖かく好天が続く日を選ぶ。樹勢の弱い木には落葉を助長させる恐れがあるため散布を避ける。時期は2月に花芽分化の時期を迎えるため、1月中旬までを目途に散布する。(芳養谷営農室・豊原晋哉)

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