JA紀南広報誌

2012年9月号p26-01

2012年9月号もくじ

こもれび  

三木 孝子(田辺市中万呂)
農家を支える手  

 畑どころか、家庭菜園すらできる土地もない私が、なぜかJAの女性会に入れていただいて、6年目になりました。
 きっかけはちゃぐりんの親子フェスタの貼り紙を見て「夏休みに海遊館に行きたい…」と思ったことでした。ちょうど仲の良い近所の奥さんから「一緒に参加しようか」と声が掛かったのです。「女性会の会員になったら行けるんやって」と聞き、「よく分からんけど…?」と軽い気持ちで入会しました。
 入会してみると、剪定講習会、野菜苗の配布等、畑のない私には縁のないこともありましたが、かつお梅や桜餅を作ったり、ごきぶり団子を作ったりと、生活に役立つ情報をいろいろと教えてもらえました。
 ある年、農林水産まつりの梅じゃこご飯づくりのお手伝いに行きました。
 調理台は3列あり、その周りを取り囲むように女性会田辺ブロックのみんなでご飯が炊けるのを待っていました。
 1つ目のご飯が炊け、1列目の人たちが作業開始。見ていると、あっという間に梅じゃこご飯ができていました。
 2つ目のご飯が炊きあがり、やっと私たちの出番だと思った時でした。作業を終えた1列目の人たちが、こちらに合流してくるではないですか…。
 人数が倍になって、ご飯を詰めたパックは一瞬で目の前を通り過ぎていきます。
 私はパックに「梅じゃこご飯」と書かれたしおりをはさんでいたのですが、輪ゴムを持ち上げ、しおりをはさむかはさまないかのうちに、横からパックを持っていかれてしまいます。
 2列目での作業もすぐ終わり、1列目から移動してきた人たちは、今度は3列目に合流です。
 呆気にとられている私が、3列目に割り込む隙間はありませんでした。
 よく見ると60代、70代と思われる年配の人達が、目にもとまらぬ早さで手を動かし、作業はすぐに終わってしまいます。
 歳と共に磨きがかかった手と口の動きはすごいバイタリティを感じます。
 このパワーが梅農家を支える原動力なんだと見せつけられた数時間でした。
 次の機会があれば私も負けられないとリベンジを誓ったのでした。
(万呂支所管内)

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