JA紀南広報誌

2012年9月号p12-03

2012年9月号もくじ

 

◆秋肥の施用  

 梅の秋肥は貯蔵養分の蓄積と翌年の花芽の充実を目的に施用する。翌年の着果・結実は、落葉までの樹の貯蔵養分によって決まるため、9月の温度の高いうちに施用し、吸収させることが重要となる。10㌃当りナタネ粕200㌔、または鶏糞300㌔を施用する。

◆病害虫の防除  

○ウメシロカイガラムシ
 ウメシロカイガラムシは近年多発園が多く見られる。多発すると、落葉や枝の枯死を招き、樹勢を低下させる要因の一つとなる。年間3回発生するが、8月下旬~9月上旬が3回目の幼虫発生期となり、薬剤防除の時期にもなる。ただし、3回目の幼虫発生は、気候などにも左右されダラダラと発生することが多い。そのため園地にて発生を確認して防除する必要がある。適期を逃すと、防除効果が落ちるため発生時期には、十分注意する。防除は、スプラサイド乳剤40(1500倍・収穫14日前まで・2回以内)、またはアプロードフロアブル(1000倍・収穫45日前まで・2回以内)を散布する。
○アメリカシロヒトリ
 近年アメリカシロヒトリという白い毛虫が増加傾向にあり、問題となっている。9月中旬~10月上旬は、第3世代が発生する時期となる。アメリカシロヒトリの発生初期は、クモの巣のような天幕を形成し、集団生活をしているため、枝ごと除去し捕殺すると良い。薬剤防除としてマブリック水和剤20(4000倍・21日前まで・2回以内)を散布する。防除を行った園地ではカイガラムシ類の発生に注意する。

◆受粉樹の接木  

 安定生産には、受粉樹の役割が非常に重要なポイントとなる。園内に受粉樹が少ない場合や、着果が不安定な樹は受粉枝を接木することも、一つの案として考えて貰いたい。接木場所は、比較的高い場所が望ましく(亜主枝の先端でも良い)、方法としては、長果枝(20~30㌢の結果枝)を今年発生した徒長枝の基部に腹接ぎをする。腹接ぎをした長果枝は、強風等で欠けやすいため、台木の徒長枝を翌年の果実収穫までは切らずに残すことをお勧めする。また、接木方法が解らない場合は、営農指導員に問い合わせください。
(秋津谷営農室・田ノ瀬佳男)

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