JA紀南広報誌

2012年9月号p02-01

2012年9月号もくじ

農をいきる 地力請負人  

さんま寿司など加工品を主に出荷している竹中さん(直販所ひまわり会店内で)

すさみ町口和深
竹中 律さん
(直販所ひまわり会 会長)

 週に3回、JAすさみ支所には多くの買い物客が訪れる。目当ては、直販所ひまわり会の新鮮な野菜、こだわりの加工品だ。小さな売り場でも地域のコミュニケーションの場としての役割を担っている。

大輪の〝ひまわり〟咲かせたい
地域興しや食育など幅広く活動  

「大きくなってもこの味を忘れないで」と子どもたちに味噌造りを手ほどき

地産地消という言葉がそれほど浸透していなかった平成12年、ひまわり会(通称=土曜市)は旧JAすさみ町の女性会員約30人で発足した。当初は月2回の朝市で活動していたが、新鮮で手頃な野菜や花、米、味噌やさんま寿司などは口コミで徐々に評判になった。
 JA合併後の平成17年7月、すさみ選果場の一角に、念願だった常設店舗を設置した。これに伴い、営業を月・水・土曜日の週3回に増やし、出荷会員も増加。現在63人が会員に登録している。
 会長を務めるのは、すさみ町口和深の竹中律さん。4月に就任したばかりで、「前会長におんぶにだっこ状態でしたので、改めて責任の重さを実感しています」と気を引き締める。
 店内には四季折々の新鮮野菜をはじめ、加工品や花などが所狭しと並んでいる。午前9時のオープンとともに買い物客がどっと訪れ、会員との会話に花が咲く。
 ひまわり会は週3回の店舗販売だけでなく、毎月第2水曜日にJA江住店で出張朝市を開いている。ほかにも恒例の夕市やオープン記念イベント、地域の行事にも参加するなど活動の幅は広い。
 また、地元の給食センターを通じ、小中学校への給食食材として供給するほか、保育所や病院、社会福祉協議会のデイサービスでも会の野菜が利用されている。
 さらに年に数回、すさみ町の姉妹都市である大阪の寝屋川市の消費者組合と連携し、現地で加工品を販売するなど、少量ではあるが多方面への流通も試みている。
 竹中さんは「基本は地産地消の考え方で、多くの地域の方々に利用していただければうれしい。農産物の販売を通じてふれあえる楽しい場所にしたい」と話している。
 さんま寿司、赤飯、イモ餅など加工品を中心に出荷する竹中さん。味噌造りも得意だが店には出荷していない。その代わり学校給食で使う味噌造りを小学生たちに手ほどきし、「給食の味噌汁に愛着を持ってもらい、いつまでも味を忘れないでほしい」と願いを込める。
 地産地消を通じて地域興しに食育と、農産物販売の枠を超えた活動に自ら率先して取り組んでいるが、従来からの活動を受け継ぎながらも、次のステップに行く必要性を強調する。
 そのためには、品揃えを強化する、定番以外の珍しい野菜や他にはない加工品を出す、集客のための工夫を凝らす……。運営を先導する立場として、さまざまな想いを描いている。
 「いろんな課題はありますが、みんなで支え合いながら地道に前進していきたい。そして、地域に大輪の〝ひまわり〟を咲かせたい」と竹中さんは話している。
(文・写真=編集部・竹内一寿)

紀南勝景 ~その41~  

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三須和神社 白浜町安居
 古くから教子明神社といわれていたが、明治40年に三須和神社に改称した。境内には江戸時代に安居近世農耕用水路の開通を成し遂げた、鈴木七右衛門重秋の業績を讃える「安居暗渠碑」が建立されている。
 

おしえてうめっぴ その11  

質問
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