JA紀南広報誌

2012年7月号p07-02

2012年7月号もくじ

テイクオフ  

理事(梅生育障害対策特別委員長)洞 正敏
節電対策に一致協力を  

 昨年の東北地方を襲った3月11日の東日本大震災、それに伴う東京電力の福島第一原子力発電所の事故、そして9月3、4日には紀南地方を直撃した台風12号の大雨による農地の冠水や崩落、施設被害など、被災地では未曾有の大被害を受けました。
 いまもなお被害の爪跡が残っており、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
 さて、震災の大津波による福島第一原発事故の影響で、全国の原子力発電所が運転停止となり、この夏には電力不足が生じる可能性が出てきました。
 そのため、火力発電所による電力の供給が高くなり、梅枯れ被害地においては大変気になるところです。
 梅の生育障害は昭和の終わりごろから発症し始め、年間1万本を越える梅が突然枯れるなど、産地に大きなダメージを与えました。
 当時の研究会の調査結果では、御坊発電所との梅生育障害の関連はないとのことですが、農家としては疑念が払拭できず、雨水調査や大気調査を継続して実施しています。
 近年は生育不良樹の新規発症本数も減少しており、安心していたところでしたが、東日本大震災以後、火力発電所の稼働率が高くなり、再び梅枯れの被害発生が拡大するのではないかと心配するところであります。
 特に、今夏の電力需給動向では関西電力が大幅な電力不足になることは確実で、老朽化した火力発電所までも稼働させて需給に間に合わせるのが実情とのことです。
 梅枯れ被害の原因が究明されていない以上、火力発電所の稼働率上昇は避けたいところであり、行政、JA、農家が一致協力して「節電対策」に取り組むことが重要だと思います。
 紀南産地の梅を守るという観点からも一人一人の協力をお願いしたいところであります。そして、この夏も猛暑にならないことを願うばかりです。

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