JA紀南広報誌

2012年7月号p02-01

2012年7月号もくじ

農をいきる 地力請負人  

四季折々の野菜の多品目栽培に取り組む小山さん

串本町大島
小山 喜行さん
(なんたん市部会長)

〝本州最南端の町〟にちなんで名付けられた串本地区のJA直売所「なんたん市」。Aコープ店内に設けられた小さなスペースは、地場産農産物を求める消費者と、それに応える生産者たちの交流の場となっている。

地産地消が浸透の「なんたん市」
生きがいと品揃えの両立目指す  

地元産の野菜や果実、花きなどの生産振興と農家所得の向上、そして地域の消費者とのふれあいを目的に、平成15年、JAの直売組織「なんたん市部会」が発足した。串本のAコープVASEOの店内を売り場として、地元住民に新鮮な農産物を提供している。
 3代目の部会長となる小山喜行さんは元々串本のJA職員で、平成15年に退職してから本格的に農業を始めた。キャベツ、ハクサイ、トマト、カボチャなど、四季折々に多品目栽培を実践。ほとんど毎日畑に足を運び、栽培管理と出荷に精を出している。
 なんたん市がオープンして9年、〝新鮮で安全・安心な農産物〟というキャッチフレーズは枕詞のようにもなっているが、「お客さまの間でも、『地元の野菜があれば、わざわざ他産地のものを買わなくても』という認識が浸透しているし、出荷者の名前で農産物を選ぶ人も出てきている」と地場産コーナーの役割を実感する。
 小山さんはハンターとしても40年の経験があり、狩猟期は鳥獣害の駆除に多くの時間が費やされる。イノシシをはじめとする農産物への鳥獣被害が年々増えている中、地元の農業を守るという使命感を持って取り組んでいる。
 なんたん市部会の24年度の会員は191人。部会長として、時には部会をまとめるために苦言も示さなければならないが、「安全・安心と地産地消の責任を共通認識として意識づけたい考えだ」と話している。

開設以降、売上げはほぼ右肩上がりで推移しているものの、近年の伸びは緩やかで、23年度の販売高は約6500万円。小山さんは将来的に発展するために、どうしても突破したい目標が7000万円だという。
 そのためには、品揃えをはじめ、年間を通した生産の拡大が一層必要となる。「地場産農産物を待ってくれているお客さまがいるから、品物を切らさないように努力するのが私たちの役目。いろんな方法は考えられるが、まずは会員を減らさないようにしたい」と小山さんは話す。
 生産者の高齢化が進んでいるのが実情だが、なんたん市への出荷が生きがいになっている人も多いという。そんな直売所だからこそ、もっと組織を活性化させたいという気持ちが芽生えてくるのだ。
 「個人的には、食べておいしいフレッシュ野菜を作り、お客さまに喜んで購入してもらえる生産者になりたい。わずかな量でも売れたらうれしく、それがやりがい」
 今年で9周年を迎える「なんたん市」。生産者の生きがいという側面と、消費者ニーズに応えられる品揃え強化の〝両輪〟が円滑に作用するよう、小山さんは組織に潤滑油を注ぐ役割を果たしながら、掲げた目標に力を傾注する。
(文・写真=編集部・竹内一寿)

紀南勝景 ~その39~  

三段壁 白浜町

 南紀白浜温泉近くの海に直立する高さ50㍍の大岩壁。南北2㌔にわたって展開されており、断崖絶壁の名勝として有名である。岩肌に打ちよせる黒潮が激しくぶつかり合う光景は大迫力。地底36㍍には海蝕洞が広がっている。

おしえてうめっぴ その9  

質問
6月6日はどうして
「梅の日」なの?

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