JA紀南広報誌

2012年12月号p20-01

2012年12月号もくじ

健康百科 第80回  

食物アレルギー  

 「食物アレルギー」とは、特定の食べ物を食べた後にアレルギー反応を起こし、さまざまな症状が起こる病気です。
 症状は「湿疹・じんましん・かゆみなどの皮膚症状」「嘔吐(おうと)、下痢などの消化器症状」「くしゃみ、鼻詰まり、せきなどの呼吸器症状」というように、全身に現れます。重症の場合には、ショック症状を起こし、時には命に関わることもあるので、適切な対処法を知っておく必要があります。
 食物アレルギーは、子どもに多く、特に乳児、0歳児に最も多く見られます。原因となる食物としては、乳幼児の場合、鶏卵が最も多く、次いで乳製品・小麦・ソバ・甲殻類(エビ、カニ)、魚類、魚卵、ラッカセイなどがあります。小学生以上や大人では、甲殻類が多くなります。
 対策としては、まず原因となる食べ物の特定が重要です。それには、問診と食物日誌を付けます。何を食べたとき、どんな症状が出たかを詳しく聞きます。次に血液検査や皮膚テストで、原因となる食物に対応する「IgE抗体」を調べます。IgE抗体があれば、その食物のタンパク質に対するアレルギーがあることを示します。そして、以上の検査結果から推定された食物を1~2週間食べないようにし、症状が改善するかどうかを調べます。
 食物アレルギーの治療の基本は、原因となる食物を食べないことです。しかしそれらの中には栄養的な食品も多いので、栄養不足にならぬよう注意が必要です。例えば、卵を除去する場合は、魚や肉、豆腐などでタンパク質を補い、乳製品を除去する場合は、小魚や海藻などでカルシウムを補いましょう。

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