JA紀南広報誌

2012年12月号p08-01

2012年12月号もくじ

ミカン  

◆木熟ミカンの収穫

 品質のバラツキを極力少なくするよう、果実分析や食味確認を行いながら収穫する必要がある。果実の品質は、同一樹でも方角や着果部位で内容が異なるため、2~3回に分けて採果しよう。
 また、外成り、天成り果実は熟期も早く、早期に1~2割収穫することにより以後の浮皮程度が軽減される場合がある。

◆出荷前予措

 出荷予措は、収穫後の果実品質の低下や腐敗果発生の抑制を目的として行う。特に、収穫前に降雨が続いたり強風が吹いた場合には、より確実に予措を行う必要がある。
 予措の方法は、コンテナへ7割程度軽めに詰め、直射日光の当たらない風通しの良い場所で3%減量を目安として1週間程度行う。

◆樹勢回復対策

 収穫時期が遅くなれば、施肥時期も必然と遅くなる。12月は地温も下がってくるため、樹体への吸収も効率が低下する。そのため、できるだけ気温の高い時期に、千代田化成などの即効性肥料10㌃当たり80㌔を目安として施用する。また、窒素系葉面散布(尿素または、あざやか等)500倍を7~10日間隔で、暖かい日を選んで3回程度行う。

◆機械油乳剤の散布

 冬期収穫後の機械油乳剤95の散布は、新しい薬剤がでても抵抗性を持ちやすいミカンハダニや、近年発生が多くなっているカイガラムシ類に対して防除効果が期待できる。機械油乳剤の殺虫作用は、昆虫類やダニ類が呼吸を行う気門を油の皮膜により閉鎖させ、窒息させる。
 ヤノネカイガラでは、虫体が保護されているワックスを溶解することにより気門が閉鎖して窒息する。そのためハダニ類より高い濃度で散布する方が効果的となる。
 散布時期は、厳寒期および花芽分化時期の2月を避けて比較的暖かい日が3日程度続く日を選んで散布する。樹勢低下が著しい園、冷気のたまりやすい園では、落葉を助長することがあるので控える。   (大辺路営農室・那須弘康)

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