JA紀南広報誌

2012年12月号p07-02

2012年12月号もくじ

テイクオフ  

代表監事 湯川 喬
合併10年目を迎えて  

 平成15年4月1日、「JA紀南は『一人は万人のために、万人は一人のために』という協同・共生の心のきずなをより深め、時代に即した事業展開を行い地域社会に貢献します」との基本理念のもと、9JAが合併して〝新生JA紀南〟がスタートしました。
 しかし、バブル経済崩壊後デフレ経済が続き、不動産(特に土地)価格の暴落等によって合併初年度から不良債権処理に追われました。
 2年目には、資産査定の結果16億8220万円の貸倒引当金を積まなければならなくなり、単年度で11億868万円の赤字決算となりました。その後の経営改善の結果、不良債権処理もなんとか一段落してきました。
 平成19年3月には生産者と消費者の思いをつなぐ拠点として、ファーマーズマーケット「紀菜柑」がオープンし、当初は苦戦したものの、平成23年度の販売高は5億8569万円と徐々に伸びています。
 しかし、デフレ社会は一向に改善されず、土地の価格は下落する一方で景気の回復は見られなくなり、その結果経営が悪くなった事業所もあります。
 さらに平成17年度から始まった減損会計に対応するため、平成22年度には7860万円、平成23年度には2億5540万円の減損会計積立金を積んでいます。
 支所機能再編については平成19年度から順次進めており、今年4月には生馬支所が朝来支所に、岩田・岡・市ノ瀬支所が口熊野支所として再編され、新しくスタートしました。稲成・秋津・万呂支所の再編についても、組合員さんのご理解とご協力によって、来年4月を目途に新支所としてスタートすべく、準備を進めているところです。
 今後の課題としては、昨年から始まった金融庁検査があり、そのうちに当JAにも検査がやってくると思います。金融庁検査の対応や、特に資産査定の検査内容がより厳格に行われると言われています。
 また、JA紀南は多岐にわたる事業を行っているため、多くの施設を保有しています。中には遊休資産や稼働率の低い資産があること、経営の思わしくない事業所があることから、今後、減損会計積立金の積立増加が見込まれます。
 そして支所機能再編により、組合員さんとの接点が少なくなるケースも出ることが考えられるため、今後は経済事業を含め、渉外活動をどのように進めていくか、運営委員会の運営方法や、生産組織の意見をJA運営にどのように生かしていくかなど課題は多くあると思います。
 心配事ばかり申し上げましたが、合併10年目を迎え、冒頭の基本理念のように、地域社会に一層貢献できるJA紀南になるため、組合員、役職員が一丸となった事業を展開していきたいものです。

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