JA紀南広報誌

2011年7月号p28-01

健康百科 第63回  

五十肩の原因と治療  

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 「五十肩」は、特にきっかけがないのに肩が徐々に痛みだし、肩が動かしにくくなる病気です。40代、50代での発症が最も多いので、この名が付いています。
 肩関節は、全身の関節の中で最も大きく動く関節です。そのため、肩関節の周囲の組織には大きな負担がかかります。長年の負担が原因で、40~50歳代になって肩関節の周囲の組織に炎症が起こるのが、五十肩です。五十肩は医学的には「肩関節周囲炎」と呼んでいます。
 五十肩は「急性期」「慢性期」「回復期」の3段階の経過をたどります。
 五十肩のなり始めの痛みの強い時期を急性期といいます。動かした瞬間に最も痛み、寝ているときなど安静時にも痛みます。ただし、腕や肩を動かすことはできます。期間は1~2カ月間です。
 急性期には、肩を無理に動かしたりせずに、安静を心掛けることが第一です。特別な治療をしなくても、多くはやがて治ります。しかし、痛みが特に強い場合や、電車などでつり革をつかめなかったり、衣服の着脱が困難になるなど、日常生活に支障を来している場合は、整形外科を受診しましょう。
 慢性期に入ると、痛みは減るものの、肩関節を覆っている関節包が縮んで硬くなり、関節が動かしにくくなります。そこで少しずつ肩を動かしていき、無理のない範囲で関節の動く範囲を広げていきます。およそ5~6カ月間です。
 回復期に入ると、痛みはほとんどなくなります。しかしながら、肩関節の硬い状態は続きますので、慢性期以上に積極的に肩を動かすことを続けましょう。

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