JA紀南広報誌

2011年7月号p16-01

花き  

◆土壌消毒

 同じ圃場で同じ作物を栽培し続けると、病原菌が土中で増えて病気が多発する連作障害が発生する。この連作障害を避けるために、土壌消毒を行うことか必要であり、次のような方法がある。

○太陽熱土壌消毒
 この方法は、夏季の太陽熱による地温上昇と石灰窒素による発酵熱を利用した方法であり、一般的によく行われている。土壌中に石灰窒素と有機物をすき込み表面を透明ビニールで被い密閉することで地温が40~50℃まで上昇し、この期間を20~30日間継続すると各種病害虫と雑草を防除できる。
 実施時期は、日射が強い時期(7~8月)が最適であるが、ほかに時期でも日射量が多ければ可能である。地温の上昇が足りない場合は、被覆期間を長くする。
 作業方法は①稲わら等の有機物を10㌃当たり1~2㌧を施用し、その上に軽く散水する。②有機物の上に石灰窒素を10㌃当たり100㌔施用する。③トラクター等でなるべく深く有機物をすき込む。④作土の20㌢程度まで十分に水が浸水するまで潅水する。⑤透明ビニールで表面を完全に密封し20~30日間放置する。(ハウスの場合は破損箇所を修理し出入口等から、すきま風が入らないようにする)
○熱水土壌消毒
 この方法は、ボイラーで85~90度の熱水を作り土壌表面に並べたホースから熱水を散布し土中の温度を上昇させ消毒を行う。大量の水が必要であり、処理時間が10㌃当たり約30~40時間と長いが、深部までの消毒が期待できる。
○蒸気土壌消毒
 この方法は、ボイラーで蒸気(120度前後)を作り加圧しホースから放出し、密閉された被覆シート内で充満した蒸気が地中に浸透する。しかし、浸透度は浅く深部への消毒効果はあまり期待できないが、家庭用水道で処理が可能で、処理時間が10㌃当たり約20~25時間である。
(大辺路営農室・佐藤健一)

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional