JA紀南広報誌

2011年7月号p15-03

水稲  

◆病害虫防除

 防除回数が少ない水稲作において、重点防除期には確実に防除を行っておく。

○出穂前防除
 出穂前7~10日前が重点防除期であり、カスラブサイドゾル(1000倍・穂揃い期まで・2回以内)、モンカットフロアブル(1000倍・14日前まで・3回以内)、MR.ジョーカーEW(2000倍・14日前まで・2回以内)で防除する。

○乳熟期防除
 カメムシに合わせてウンカと併用防除を行う。スタークル顆粒水溶剤(2000倍・7日前まで・3回以内)で防除する。

○コブノメイガ防除
 発蛾最盛期から7日後、または繭化から10日後を目安に防除を行う。マトリックフロアブル(1000倍・7日前まで・2回以内)で防除する。

○いもち病
 いもち病は、曇天・日照不足・低温・高湿度等の条件で発生しやすい。穂いもちの感染時期は、穂ばらみ期以降から出穂20日であるため、出穂直前の防除が重要だ。

○紋枯病
 紋枯病の菌糸は前年の菌核が越冬し、苗に付着して発芽進入する。高温多湿を好み、過繁茂やチッソ過多で発生が多くなる。7月上旬頃からは葉に楕円形の病班を形成し、穂ばらみ期に葉鞘を上がる。

○カメムシ
 吸汁により斑点米として品質を低下させるカメムシ類の成虫は水田周囲の雑草で生活しているが、イネが出穂し始めると水田に移動する。被害は乳熟期に最も受けやすく、防除はこの時期に重点を置いておく。

○コブノメイガ
 コブノメイガは日本では越冬せず、気流に乗って飛来する。蛾の飛び込み(飛来)から3日後に産卵、5日後に孵化、21日後に繭化、29日後に成虫となる。生産者が蛾の確認をするのが、主に繭化(ハマキ)の時であるため、防除は確認後10日後を目安に残効性のある薬剤で防除を行う。

○ウンカ
 坪枯れを起こすトビイロウンカは、ヒメトビウンカとは異なり、コブノメイガと同様に気流に乗って海外より飛来する。飛来後、1株当たり50匹以上の密度を超えると「坪枯れ」の症状となる。また、飛来したウンカが1株当たり50匹の密度になるに要する日数は30日程度である。このため、出穂後に防除をきっちりと行っておく。
(大辺路営農室・尾野敏之)

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