JA紀南広報誌

2011年6月号p11-01

 

◆収穫

 梅は品種、地域、園地条件、樹勢、さらに青梅・漬け梅といった用途で収穫時期が異なるため、それぞれ適期の収穫が重要だ。「青果用南高」の収穫時期の目安は、果実の(毛じ)が半分以上抜け落ち、光沢が出るころである。
 また、一樹内でも日当たりの良い外成り果から採果を始め、熟度の遅い下部や内成り果は採果時期をずらして未熟果の混入を避ける。

◆果実の取り扱い

 梅雨の高温多湿期でもあり、果実は傷みやすいので、次の点に留意し、出荷基準にしたがい選別を徹底しよう。
○果実は丁寧に取り扱う。
○収穫した果実は直射日光を避け日陰に置くか日覆いをする。
○雨天に収穫した果実は、乾燥機・扇風機で十分乾燥させてから選別する。乾燥が不十分なまま選別すると、すれ傷やにえ傷の原因となり、著しく商品価値を落とすので注意する。

◆ケシキスイ対策

 梅干しや加工原料の生梅からケシキスイの幼虫が見つかるクレームが依然多発しており、侵入防止対策は梅産地の重要課題になっている。侵入の危険性はどの園でもあるため、生産者全員が次の対策に取り組もう。
○山畑・山林近くのケシキスイが多い園では、ネット被覆前にフォース粒剤を10㌃当たり10㌔(3日前まで・1回)散粒して密度を下げる。ただし、散粒後は土と混和してネット等を張り、果実が処理土壌と直接接触しないようにする。または、バリアード顆粒水和剤(4000倍・前日まで・2回以内)を散布する。
○落ち梅の収穫は、必ずネットを敷き果実が地面に接しないようにする。
○1日に1回以上は果実を拾う。
○古い果実、傷んだ果実、過熟果があれば別に分けて、園外に持ち出して処分する。
○漬込み前の選果・選別を徹底し、古い果実、傷んだ果実は除去する。
 また、収穫果実を30分程度水に浸漬すると、果実に侵入した大部分のケシキスイを排除できる。ただし、処理を行う水はきれいな水を使用する。

◆お礼肥の施用

 梅のお礼肥は、樹勢回復・花芽分化の促進、貯蔵養分の蓄積などが目的であるため早めに施用する。青梅出荷園では収穫直後、漬け梅園では収穫前に施用する。
 施用量は、10㌃当たり梅スモモペレットを100~140㌔、または、有機化成特A805を80~100㌔。樹勢や収穫量等によって加減する。なお、省力型施肥(らくらく梅配合・梅一発・梅ロング698)を基準量施用した園ではお礼肥の必要はない。
(大辺路営農室・那須弘康)

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