JA紀南広報誌

2011年3月号p17-01

コストや労働力の削減に  

水稲の疎植栽培講習会開く
JAとんだ支所管内  

疎植栽培とプラウ爪での深耕で高品質栽培を

 【富田川営農室】JA紀南とんだ支所は2月4、5日の両日、支所で開いた購買展示会で「水稲疎植栽培講習会」を行い、水稲農家25人が方法を学んだ。
 疎植栽培とは、一坪当たりの株数を慣行の60から37にする方法で、苗や培土にかかるコストや田植え時の労働力の削減ができるのがメリットだ。株間が広いことで光合成の促進など品質の向上に繋がるほか、分けつが旺盛になり慣行と変わらない収量が見込める。
 現在、とんだ地区を中心に数戸の生産者が取り組んでいるが、現行の田植機では対応できないことが普及拡大しない要因となっている。また、疎植栽培に取り組んだ農家の中には収量が減った農家もあり、安定した増収が課題となる。
 この日の講習会には、とんだ地区以外からも参加があり、(株)イセキ関西の職員から疎植栽培について詳しい説明や農機具の実演があった。
 担当者は土作りの際、プラウ爪を使用した土壌の深耕が夏場の高温に有効であるとし、「深耕によって作土層を増やすことで根が伸び、登熟後期まで稲の活力を維持することができ、異常気象の中でも安定生産が見込める」と話した。
 この水稲疎植栽培は近年注目を集めており、昨年はJA青年部万呂支部も試験的に疎植栽培を行った。10㌃当たり8俵の収量だったとのことで、担当者は「思ったより収量が少なかったが、使う苗が少なく労力も減った。専用の田植機があれば挑戦する価値はあるのでは」と話している。

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