JA紀南広報誌

2011年12月号p26-01

こもれび  

原見 和美(田辺市秋津川)
農作業は健康の源  

 「お父さん、今日は何の仕事すら?」
 毎朝の会話の始まりは一日の仕事の段取りを話し合います。私は車を運転できないので、畑にはお父さんの運転する車に乗ってついていきます。毎日当たり前にしていることですが、お互い健康でなければこんな会話もできません。おかげさまで今年還暦を迎えることができました。
 今年は皆さんもご存知の通り、日本中が荒れて荒れての年になりました。3月には東日本大震災による津波被害で多くの死者・行方不明者を出し、9月には当地方を襲った台風12号で山崩れや水害が発生し、多くの方々が犠牲に遭われ、言葉には言えない辛さです。
 我が家でも川ばたの田んぼは一部崩れ、水で流され、土砂やゴミも入り、その中からほんの少しの稲穂が見えるだけ…。唖然と立ち尽くすだけでした。稲刈りも何日もかかり、昔ながらの手鎌で刈って足腰も痛かったです。
 農道も土砂で塞がれて通れないので、仕事にも行けませんが、大きな災害に遭われた人のことを思えばちっぽけな出来事です。
 さて、私も大台にのり、辛いこと 嬉しいこと 楽しいこと 色々ありますが、毎日元気で過ごせることが私にとって一番の幸せです。
 お父さんと二人で野菜を作り、娘たちにも協力してもらい直売所に野菜を出しています。
 その野菜を買ってくれたお客様から「あんた家の野菜を買っておいしかったよ」と声を掛けてくれた時、今まで作ってきて本当によかったと、うれしさがこみ上げてきます。
 その言葉がこれからも頑張ろうという私の力になってます。
 そして、10月に町民運動会があり、地区対抗リレーで人が足りないから走って欲しいと頼まれました。歳も歳なので断りましたが、どうしてもと頼まれ、笑われてもいいと思い出場することにしました。
 私は第2走者で、一生懸命走って来る6年生の孫からバトンをもらい、トラックを半周走り次の人にバトンをつなげました。孫に、「おばあちゃん、走り速いなあ」と言われとてもうれしかったです。
 これも、毎日農作業で体を使ってるから走れたんだなと思い、健康でいられることが幸せだなっと感じました。この日のことは、一生に一度の出来事で、忘れない思い出になるでしょう。
 これからも、お父さんと一緒に一歩一歩前向きに、明るく元気で頑張っていきたいと思います。
(秋津川店管内)

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