JA紀南広報誌

2011年12月号p07-01

テイクオフ  

常勤監事 尾崎 陽久
上半期決算まとまる  

 間もなく師走を迎えるにあたり、今年を振り返ってみますと、相次ぐ異常気象による自然災害や想定外の出来事が世界中を混乱させました。今もなお極めて厳しい環境下におかれています。
 世界経済は、ギリシャを発信源とするユーロ債務危機、欧米の財政懸念から円高の進行が止まらず、企業の景況感に暗い影を落としました。
 国内では、東日本大震災及び原発事故の影響により、国内企業の生産活動の低迷や景気の急激な落ち込み等が見受けられました。それも時間の経過とともに回復基調でありましたが、未だ景気は足踏み状況にあります。
 また、電力不足や長引く円高による企業の海外シフトが国内設備投資の低迷を招き、成長率は押し下げられ、デフレも長期化していく状況にあります。
 国内の電気、自動車など主要企業は、円高など先行きの不透明感が強い状況下にあります。さらにタイの大洪水による悪影響も加わり、4~9月期決算は企業業績の減速感が強まり、利益予想を下方修正するなど、厳しい企業収益になることが予想される状況であります。
 他の業種においても、平成24年3月期の見通しについては、赤字決算も予想される企業もあり、やはり厳しい環境が続いています。
 そのような情勢下、当JA紀南の平成23年度上半期仮決算(9月末 基準日)がまとまり、その結果に基づき、この度、監事の業務監査を実施しました。
 監事監査の結果については、県と中央会に報告するとともに、理事会に報告を行いました。改善を要する事項については回答を求め、今後の業務遂行に生かし、根本的な事務改善に取り組むよう要望しています。

【平成23年度上半期仮決算の内容】  

 決算の内容については、取扱高を見てみると、販売実績は39億100万円と昨年度に比べてやや回復してきていますが、依然として梅の価格低迷による影響もあり、厳しい状況が続いています。また、購買実績は、24億7700万円と前年比、計画比とも達成されておらず、金融・共済事業についても、厳しい状況下にあります。
 ただ、加工事業においては22億9900万円と計画を上回り、昨年並みを推移しています。店舗事業は、店舗診断を行うなど運営改善に取り組んだ結果、ほぼ計画通りの実績で推移しています。
 事業損益については、経常利益は計画を上回りましたが、昨年の実績には届きませんでした。特別損失として、9月に発生した台風12号による臨時損失や減損損失等が計上され、貸倒引当金の戻入益が特別利益として、計上処理されています。
 その結果、9月末の当期剰余金は、昨年度(3億1499万円)を上回る、4億1858万円の実績で締めることができ、全体的にはまずまずの形で推移しています。
 しかし、本来の事業から上げるべき事業利益は3億8244万円で、昨年、一昨年に比べ下回っており、下半期においても厳しい経済情勢が予想され、安心はできません。
 残りあと数か月、年度末目標必達に向け、役職員一体となった取組みを展開していきます。組合員、地域の皆さま方のご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional