JA紀南広報誌

2010年7月号p11-01

テイクオフ  

常務(生活本部長) 杉谷 孫司
農協の役割発揮  

 22年度決算が終了し、総代会(6月19日)に向け、地区懇談会や総代学習会が各地域で開催されています。合併以降7年が経過し、ようやく合併農協としての形が整ってきつつあるように感じています。
 合併効果の発揮までにはまだまだでありますが、この総代会において合併以降最大の懸念事項でありました、旧白浜信用農協の債権に対する責任問題についても、一定の方向が示されます。
 貸倒引当、減損会計対応処理、不祥事発生と予期せぬ問題・課題が発生し、これらの対処に多くの時を費やしながら、本来の合併効果を充分に発揮できるよう、中期経営計画、農業振興再生計画の策定・実践など進路を明確にしながら取り組んでまいりました。本年度より新たに、第二次中期5カ年計画を策定いたしました。

 集落の中に〝生産〟を通じてのネットワークを再構築し、農家・地域の中に〝生産・販売〟のブームを起こす。そのブームはやがて習慣となり、風土となる。
 農協のやるべき仕事は、農業を中心として地域を活性化させること、その仕掛けづくりは農協の営農指導員であり、地域の核となり得るのが支所長の役割発揮であります。
 〝地域内循環〟物とお金が生産者と消費者を通じて地域の中で回り始める。地域外からの食料品の流入を少なくし、地域で消費されるものは、その地域の中で生産されていく仕組みをつくりあげること、そこに農業を通じた中での農協の〝役割発揮〟があると考えています。
 今、地域の中で団塊の世代の方々が定年を迎えられています。この方々の経験・人脈・知識に加えて、農協が作物の生産技術の指導、販売方法の提案、作物選定の情報提供することにより、定年帰農者の方々や女性の方々を中心に「作物を作る喜び」と「売れる楽しみ」を実感していただけることが大切です。
 その芽生えが紀南農協管内ですでに始まっています。10年前からとんだの「農産物直売所あぜみち」を皮切りに、各地域に直売所が開設されています。ファーマーズマーケット「紀菜柑」の大型店舗も充実しつつあります。22年度で管内の直売所の販売額は8億4千万円と大きくなっており、まだまだ充分伸びる可能性を秘めています。

 私事で恐縮ですが、この6月19日の総代会をもって退任させていただくことになりました。
 想えば昭和48年に20歳で旧とんだ農協に勤務させていただき、その後37年間良き同僚、良き先輩に恵まれ、組合員・地域の方々にお世話になり、合併以降、常務となってからは、Aコープの皆さま、また特に各地域の女性会の皆さまに大変お世話になりました。助けられ、教えていただきながら、無事勤めさせていただきましたこと、感謝申し上げます。
 この「テイクオフ」欄も最後の執筆となりました。「協同組合運動」とは目的を持って協同活動を展開していくことと教えていただきました。
 テイクオフの名の通り、紀南農協の事務局から「離陸」いたします。残された第二の人生を夢と期待を抱いて飛行してみたいと考えています。見かけました時には、お気軽にお声を掛けていただきますようお願い申し上げます。
 長い間本当にありがとうございました。

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