JA紀南広報誌

2010年5月号p28-01

健康百科 第49回  

「軽症うつ」の治療  

画像の説明

 最近「軽症うつ」が増えているといわれています。これは通常の「うつ病」とは異なり、精神への症状はあまり強くなく、主に体に症状が出るうつ病です。
 症状としては、睡眠障害、倦怠(けんたい)感、頭痛、食欲低下などが多く見られます。一方、精神症状で多いのは、おっくうになる、落ち込み、抑うつ感、意欲低下などです。
 軽症うつの方は、周囲に気を使う性格の人が多く、体調が悪くても明るく頑張ってしまいがち。周囲からは病気とは思われず、自分でも症状があることに気づきにくいことがあります。
 また、軽症うつになりやすいのは、「勤勉、責任感が強い、几帳面、人に気を使う」などの性格の人で、職場で責任のある立場にいる人が多いようです。そのような人に、治療のため休養をすすめると、「周囲に迷惑が掛かる」「仕事を休むわけにはいかない」などの理由で、休養を取りたがらないことがよくあります。
 軽症うつの治療では、通常のうつ病と同様に、「休養」「ストレスの軽減」「薬物療法」の3つが主に行われます。特にしっかり休む時間をとることが重要です。
 例えば、「週末はきちんと休む」あるいは「しばらく仕事を休む」など、その人の病状によって異なります。その人にとって何がストレスとなっているかを明らかにし、それをできるだけ減らすようにします。
 薬物療法では抗うつ剤が使われますが、自己判断で服用を中止すると、再び症状が現れる危険があります。必ず医師の指示に従って、薬が必要な間は服用を継続することが大切です。

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