JA紀南広報誌

2010年5月号p10-02

 

◆病害虫防除

○黒星病、すす斑症
 小梅、「古城」「南高」の青果用園では、5月上中旬にストロビードライフロアブル(2000倍・7日前まで・3回以内)、またはオーシャイン水和剤(3000倍・前日まで・3回以内)で防除する。小梅、「古城」など収穫が間近に迫っている品種では、収穫前日数に十分注意する。薬斑は残りにくい薬剤だが、付着する場合もあるため、散布には十分注意する。
 「南高」の漬け梅用では、5月上中旬にオーソサイド水和剤(800倍・21日前まで・3回以内)、またはストロビードライフロアブル(2000倍・7日前まで・3回以内)で防除する。オーソサイド水和剤は薬斑が残りやすいため、青果用での使用は避ける。また、高温多雨時期に使用すると薬害が発生しやすいため注意する。
 すす斑症は、5月下旬から6月上旬にかけての高温多雨の条件で発生しやすい。「南高」の漬け梅用では、状況によって5月下旬にオーシャイン水和剤(2000倍~3000倍・前日まで・3回以内)、またはベンレート水和剤(3000倍・7日前まで・1回)で防除する。このような場合は収穫開始予定日から逆算し、安全防除を心がける。

○ウメシロカイガラムシ
 4月下旬から5月上旬はウメシロカイガラムシの第1回幼虫発生期である。ダイダイ色の幼虫発生のピークにスプラサイド乳剤(1500倍・14日前まで・2回以内)で防除する。近年幼虫の発生期が早くなっているため、暖かい地帯では早めに発生確認を行う。また高温時に薬害が発生しやすいので注意する。小梅、「古城」など収穫が間近に迫っている品種では、収穫前日数の関係で防除できない場合があるため注意する。

○アカマダラケシキスイ
 アカマダラケシキスイのクレームが依然多発している。この時期には薬剤防除で密度を下げる。バリアード顆粒水和剤(4000倍・前日まで・2回以内)を散布する。またはフォース粒剤(10㌃当たり10㌔・3日前・1回)で防除する。フォース粒剤の使用上の注意点は、散粒後土壌混和し、収穫前にあらかじめネットをはり、果実が処理土壌と直接接触しないように注意する。

◆南高梅紅づくり

 「南高」の青果出荷園では、紅着色を向上させるために、5月中下旬に枝吊り・枝返しを行い果実への日当たりをよくする。また摘葉・摘枝処理を5月中下旬(収穫14日前から)に行うのも効果的だ。

◆実肥(第2回目)

 5月は枝葉の成長、果実肥大など、1年で最も成育旺盛な時期である。結実量と樹勢を見ながら梅実肥408、または燐加安14号を10㌃当たり60㌔施用する。
(秋津谷営農室・射場直之)

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