JA紀南広報誌

2010年5月号p07-02

テイクオフ  

監 事 山際 紳一
良識ある立派な社会人に  

 3月8日、4月1日からJA紀南の職員となる新規採用内定者を対象とした事業説明会を、ご家族の方同伴のもとに行いました。
 JA組織で働く職員が協同組合の組織を理解し、協同組合としての良さを十分見出し、総合事業を営むJA事業の率先利用について、本人はもちろんご家族の方にも理解いただききたいと、JA紀南が発足以来行ってきているものです。
 席上、杉谷孫司生活常務は、「社会人になったといっても、まだまだ子どもです。親として見守っていただきたい」と、理解・協力をお願いしました。社会人として新しい一歩を踏み出すうえで、道に反れて走ることのないよう、親として見守っていただきたいとの願いからです。
 本人には、JA職員として協同組合運動の理念を大切に、情熱を持って明るく元気に業務に励んでいただかねばなりませんが、私たちには、立派な職員に育てていく責任があることを肝に銘じておきたいと思います。
 ご家族の方にとっては、社会情勢が厳しい中にあって、わが子が職に就いて社会人としてスタートできることは、何はともあれうれしいことだと思います。20年間、手塩にかけて育ててきたわが子ですから。
 それにしても、最近のニュースには、子ども虐待の話題が絶えません。先日も、奈良県桜井市で5歳の男児が餓死させられた事件が報道されました。夫への不満から虐待に走り、「息子が夫と似ていて、かわいくなかった」と捜査関係者へ供述しているそうです。どうして、自分の腹を痛めて産んだ子をそう易々と殺すことができるのかと思われてなりません。
 話は少し飛びますが、和尚さんから「父母恩重経」のお説教を聞く機会が偶にあります。
 「一切の善男子・善女子よ、父に慈恩あり、母に悲恩あり。その故は、人がこの世に生まれるには、宿業を因として父母を縁とせり。父にあらざれば生まれず、母にあらざれば育たず。………その後には、母の懐を寝処とし、母の膝を遊び場とし、母の乳を食物とし、母の情けを命とする………」
 これは、「父母の恩重きこと、天の極まり無きが如し」という釈迦の教えによるものです。現在の道徳観には相容れない面もあるかもしれませんが、先の子ども虐待を思うとき、自分が育てられてきた縁を、今一度考えてみるよい機会ではないでしょうか。
 JA紀南で働く職員・従業員が、地域社会の一員として良識ある社会人であることを願ってやみません。

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