JA紀南広報誌

2010年3月号p12-01

「串本の特産を守りたい」  

今年も食味良好のキンカン
JA紀南串本金柑部会  

【大辺路営農室】100年以上の歴史がある串本町のキンカンを守ろうと、JA紀南の串本金柑部会(堀口初代部会長)では、70代の生産者が中心となって産地維持に努めている。今年は昨年並みの15㌧の出荷を予定し、2月から3月にかけてピークを迎える。
 同町のキンカンは明治時代の末期に、樫野地区の樫田文衛門さんが導入したのが始まりで、現在全国の産地の中では最も古いとされている。大正時代以降栽培が急速に広まり、昭和30~40年代にかけて最盛期を迎えた。
 「串本のキンカンは燦々と降り注ぐ太陽をいっぱいに浴び、温暖な黒潮の恵みと潮風があたる、栽培に最適なところで栽培されています」とは金柑部会長の堀口部会長。品質には自信を持っている。
 しかし、ピーク時に120人ほどいた生産者も今や22人まで減少。堀口部会長は「価格の低迷で栽培をやめたり跡を継がなかったりして減った。先人が築いた産物の灯火を消すのはなんとしても避けたいのですが…」と頭を悩ます。
 JAではキンカンの販路を確保しようと青果物として市場に出荷するほか、ジャムやマーマレードに加工して販売している。
 「本年産も食味が良好に仕上がった」と堀口部会長。生産維持に力を注ぐとともに、消費者には串本のキンカンをアピールするよう努力している。

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