JA紀南広報誌

2010年3月号p10-01

ミカン  

◆春肥
 ミカンは発芽から春芽の伸長までは、主に貯蔵養分でまかなわれているが、春肥はその後の春芽の充実、果実肥大に使われる養分としての役割がある。根は、地温が12度以上になると養分吸収が盛んになるため、その前の3月に春肥を施用する。肥料の形態によって違うが、一般的に3月施用で4~5月に吸収される。
 効率良く春肥を吸収させるため、養分の吸収で競合する雑草を早めに除去することで、地温を高め開花を揃えることにつながる。
 施用量は栽培暦の施肥基準を参考に樹勢によって加減する。

◆剪定
 平成22年度産のミカンは、全般的に裏年にあたり結果母枝が少なく、着花が少ないと予想される。少ない花をいかに利用できるかが大きなポイントになる。
 剪定はできるだけ遅く行い、程度はごく軽めにし、果梗枝の整理や強い新梢のみを剪定する。着蕾状況を確認しながら剪定しても良い。

◆苗木の植え付け
 老木樹や極早生の出荷の遅れる園地では、高品質や高単価は望めない。早急に他品目や優良品種への改植が必要になる。苗木の定植は、高品質栽培のマルチ被覆を想定した植栽位置を考え、高畝にして排水溝を整備する。
 植穴はあらかじめ堆肥、アヅミン、石灰類、ようりん等を混和しておく。植え付けの際は、①根を傷つけず絶対に乾かさない②傷んでいる太根はハサミで切り直し、細根は多く残す③根を四方に広げ、深植えはしない④植え付け後は十分に潅水し、敷きワラ等で根の乾燥防止に努める――などの点に注意する。

◆病害虫防除
○ダニ類
 物理的な殺虫効果があるアタックオイルは、薬剤抵抗性の発現もないためダニ類の基幹防除として重要だ。昨年の12月上旬に機械油乳剤95の散布ができていない園地では、発芽前(3月上旬)にアタックオイルの80倍を散布する。晴天の暖かい日を選び、葉の表裏や樹冠内部にも十分かかるよう丁寧に散布する。この時、ボルドー液の散布とは1カ月以上間隔を空けるようにする。
(秋津谷営農室・射場直之)

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