JA紀南広報誌

2010年3月号p08-01

イノシシから畑を守れ!  

農家が連携して捕獲活動
田辺市上芳養 丸屋グループ  

 イノシシによる農産物被害を食い止めようと、田辺市上芳養の「丸屋グループ」は、狩猟免許を取得した農家が協力して捕獲活動を行っている。「個体数を減らすことが最も効果的」との考えで、年中にわたるイノシシとの格闘が功を奏し、地域では徐々に被害が減少しているという。
 イノシシがワナにかかった――。1月25日早朝、メンバーからグループに一報が入った。現場では2頭のイノシシがくくりわなにかかっていた。
 「いつもメンバーが連携して捕獲から最終処理まで行っている」と話すのは代表の丸屋弘吉さん。長年ミカンの食害や園地の掘り起こし被害で悩まされ続け、平成16年から近隣農家に呼びかけて捕獲活動を開始した。
 JA指導部によると、ここ数年農家自らが狩猟免許を取得して捕獲に乗り出すケースが増えているという。背景にはハンターの減少や高齢化があり、「農家が自分で農産物や畑を守る意識が高まっているのでは」と分析する。
 結成して6年の丸屋グループは女性一人を含む7人。イノシシがワナにかかるたびに集合し、その日の農作業はパーになる。狩猟期以外でも、有害鳥獣捕獲の申請を行政に行うことで許可が降りるため、一年がかりの活動となる。  毎年狩猟期中に40~50頭を捕獲しているが、今期は例年に比べて少なく、メンバーらは「確実に個体数が減っている」と効果を強調する。
 丸屋さんは、「ワナの効果は着実に出ている。費用はかかるが、これからも捕獲活動を取り組み、農産物や畑を自分たちで守っていきたい」と話している。

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