JA紀南広報誌

2010年3月号p05-01

きずな 代表理事組合長 中家 徹  

ライフスタイルの変化  

 デフレ不況の中、なかなか明るい兆しも見えず、依然として厳しい環境が続いています。特に若者の果物に対する需要減少が大変気になるところです。
 景気の悪さもその一因でありますが、若い世代のライフスタイルの変化も要因の一つではないかと考えます。その象徴が携帯電話であります。
 「地震が起きたとき、何か一つだけ持っていくとすれば、何を持っていくか?」というアンケート調査に対し、最も多かった答えが「携帯電話」であり、2番目が財布という結果だったようです。
 それほどまでに、今や携帯電話はなくてはならない身体の一部になっています。
 特に若い世代は、「食費を節約しても携帯電話代は削れない」という話を聞きましたが、そんな状況ではなかなか果物にまでお金は回らないでしょう。
 今の携帯電話の機能は単なる通信機能だけでなく、私のようなアナログ人間にはほとんど使いこなすことができない非常に多くの機能があり、さらに新技術が次々と開発されています。
 1台持っていれば、手間暇かけることなくいろんな情報を得て調べることができ、まさに〝秘書〟的な役割を果たしてくれます。
 このように、生活全般に非常に便利になる反面、だんだんと横着になってきていることも事実であります。
 食品についても、手間暇かけなければならないものは敬遠される傾向にあり、皮をむかねばならないような果物はその中に含まれています。ライフスタイルの変化が農産物の需要にも変化を来していることを認識しなければなりません。

〝ケータイ〟の功罪  

 モバイル社会白書(2007)によると、高校生の92・8%、中学生の47・7%、小学5、6年生で24・3%が自分の携帯電話を持っているという報告があります。
 そして最近は「我が子が危険に巻き込まれないように」と持たせる親が多いため、低年齢化しているといわれています。
 我々が若いころには考えられなかったことで、まさしく文明の利器であります。
 しかし、一方では携帯電話に関連する犯罪も多く発生しており、問題も多くあります。いつでもどこでも連絡とれるという安心感からか、先を予測し、段取りをするということがおろそかになりがちです。
 また人の話を聞く、会話する、覚える、考える、文字を書く、暗算するなど、人間としての基本的能力が育たなくなっているのではと心配します。
 最も基本的な能力を磨く時期にある中高生が、〝ケータイ〟に真剣に向き合ってメール発信している姿を見るたびに、非常に気になるこのごろであります。

新たなスタート  

 21年度も3月で終わり、4月からは新年度がスタートしますが、一足先に3月1日には、秋津川支所が上秋津支所に、長野支所が三栖支所に、29日には近野支所が栗栖川支所に再編して新たな体制でスタートします。
 当初は何かと戸惑いもあり、またご不便をおかけするかと思いますが、可能な限り利便性を確保するとともに、渉外体制充実のもとに新たなサービス提供にも努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 また近露の国道311号線沿いに所有しているJAの土地に、南海電鉄から観光型複合施設建設の申し入れがあり、合意のもと3月末竣工を目指して着工しています。
 それに並行する形で近野支所の機能再編に伴い、同じ敷地内に「Aコープちかの店」の移転新築も進めており、3月末オープンを目指しています。
 新たにスタートする「Aコープ熊野古道ちかつゆ」につきましては、地域の皆さんの店であるとともに、多くの観光客の立ち寄りが期待される中、紀南の農産物の発信基地として大いに生かしてまいりたいと思います。3月末オープンですが、皆さんぜひ一度足を運んでみてください。

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