JA紀南広報誌

2010年12月号p28-01

こもれび  

故郷をつなぐ「ひまわり会」
古田 信子(すさみ町周参見) [#zfcf678b]  

○月○日
 Aさん、百歳に近いお父さんを看るために、大阪からの里帰りである。帰られたらきっとここに来てくれる。
 「お父さん、お元気でした?」の後は、近況の四方山話。Aさん、よく頑張ってますね。
○月○日
 「昨日、2人連れて来てん」。ご両親を住み慣れた故郷の家に、たまには連れてきてあげたいと兵庫県から車で帰られたBさん。
 「2人の世話をしていたら朝早くには来れんよ」と。そんなBさんには、野菜の予約を承る。
○月○日
 「次の季節にも何か欲しいやろうから、今日は種まきに来てん」と一人暮らしのお母さんのために、畑の見回りに来るついでに毎回寄ってくれるCさん。
○月○日
 「まぁ、久しぶり。お元気?」と声を掛けてくれるのは、90歳を超えられたお母さんを診に来られたDさん。
 たまたま居合わせた同級生とも再会し、3人で「ミニ同窓会やなぁ」と、おしゃべりに花が咲く。
○月○日
 施設に入所されているお母さんを見舞いに帰ってこられたEさん。「また、この石鹸を買いに来てん」と数個まとめ買いしてくれる。
 このような方たちが、他にもまだまだたくさんおられるのを知っています。高齢化はこの地も同じで、高齢の一人暮らし、夫婦暮らしも年々多くなっています。
 そんな中、こうして老親を看るために遠くから娘たち、息子たちが故郷に帰って来ます。すでにUタ―ンの方たちも大勢おられます。
 その方たちが、私たちの直販所「ひまわり会」に、新鮮な野菜、花、懐かしいさんま寿司に芋餅などを親のために、また帰りの土産にと買いに来てくれる。本当にありがたいお客さんたちなのです。
 いろんな話をしながら、こちらも随分と楽しませてもらっています。
 考えてみると、この高齢化といわれている町の福祉の一端を、しっかりと担ってくださっている方たちでもあるなあと、日々思うのです。(すさみ支所管内)

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