JA紀南広報誌

2010年10月号p32-01

こもれび  

船本 秀代(田辺市上芳養)
感謝の気持ちを持って  

 今まで病院とは縁のなかった私ですが、ある日自分の不注意により大火傷を負ってしまい、140日間の入院生活を送ることになりました。そのうち50日間は集中治療室(ICU)で過ごさなければならないほどでした。
 身体は動けなくても意識ははっきりとありましたので、それがまた苦しい日々を過ごすことになりました。
 気が滅入りそうになる私を少しでも楽になるようにと、医師や看護師の方々にはいろいろと気配りをしていただきました。
 私のたわいもない農業の話に耳を傾けて下さったり、いつも声かけをしていただいたりして、気を紛らわせてもらいました。入院を通じて医療に携わる方々の大変さが体験して分かったような気がします。感謝の気持ちでいっぱいです。
 入院生活の間、一日も欠かさずに見舞いに来てくれた家族はもちろん、会えないため手紙を書いて元気づけてくれた友達にも本当に感謝します。
 そんな私も今は元気になり、毎日の農作業とともに、娘夫婦や孫たちと楽しく生活しています。
 楽しみの一つといえば、JAの「紀菜柑」へ農産物を出荷することです。家族で作った農産物(主に柑橘類)に値段を付け、それが売れた時はうれしい!の一言。
 数が少なくても紀菜柑になら出荷することができ、お客様の評判が良ければ夫に「この品種植えて!」とお願いします。困った私です。袋詰めや箱詰めした際に入れるチラシは、若い2人が担当して作ってくれています。
 平成7年から続けている複式簿記も2人に託し、パソコンに入力してもらっています。農産物の価格が低迷する昨今、農業経営は大変になってきていますが、世代交代ができるということは、やっぱりうれしいものですね。
 大火傷から助けていただいたこの命を大切にして、いつも感謝の気持ちを持ってこれからの人生を有意義に送りたいと強く思うこのごろです。(上芳養支所管内)

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