JA紀南広報誌

2010年10月号p24-02

コラム  

猛暑に思う…  

 広報誌が皆さまの手元に届く頃には、秋風が吹き、少しは涼しくなっているだろうか?
 今年の夏は特に暑かった。全国各地で連日猛暑日を記録した。幸い青い海、緑豊かな山々に囲まれた当JA管内は、アメダスデータを見ても、猛暑日を記録した日はなく幸いであった。37~38度という気温がどのようなものかと想像するだけで、熱射病になりそうだ。
 兼業農家である我が家では、昨年までは70代の両親がまだまだ元気で、畑・水田畦畔の草刈りや、農薬散布なども2人でその大半をこなしてくれていた。
 しかしこの1年で、両親はそろって体力が衰え、今年の夏場の農作業は、休日に私がそのかなりの部分をこなさなければならなくなってしまった。
 日ごろ冷房の効いた事務所での仕事に、なまくらになってしまった体では、午前中半日だけの農作業でも、バテバテになってしまう。休日明けに疲労を持ち越さないようにと、そこそこに作業を切り上げざるを得ない。
 定年退職までは、まだ5年余りあり、それまで農業をどのように続けるか、自分の問題として考えると、なかなか納得できる答えを出せないまま、この夏を過ごした。
 我がJA管内のどこに目を向けても農業者の高齢化と、それと同時に進む遊休農地・耕作放棄地の拡大は、地域農業の重要な問題だ。中辺路や大辺路地域などは、さらにその進行が著しく、農村社会の存続にも関わる問題となっている。
 農産物の価格が安定し、農業経営が十分成り立てば、これほど問題は深刻化しないのだが、デフレ経済下で、農産物価格が低迷している現状では、新たな担い手を創出していくことは至難の業だ。
 今年度JAでは、「地域農業振興・再生計画」の改訂作業を行っているが、計画策定当初の想定を超える、担い手の高齢化や、耕作放棄地の拡大を何とかくい止めなければならない。
 JAでは今年から、県の委託事業で「営農支援員」を配置、農地の利用調整等の相談を行ったり、近い将来の地域農業の新たな担い手としての「JA出資型農業生産法人」の設立の検討を進めている。
 地域農業を守っていくために、組合員の皆さまのご意見・ご要望をお寄せいただくとともに、ご協力をお願いします。
(指導部・田中壽一)

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