JA紀南広報誌

2010年10月号p18-02

落葉果樹  

◆土壌改良

 落葉果樹は10月が土壌改良の時期となる。梅・スモモは根が浅く、地表から20~30㌢に多く分布している。そのため、酸素や水分を多く必要とする。干ばつ等の天候による樹体への影響は、特に地力のない園地で顕著に現れ、樹勢の低下や結実・収量等に影響を及ぼす。
 また、梅は石灰質を好み、収量にも影響があるため、補充は欠かせない。石灰質の吸収には、土中における苦土・加里とのバランスも重要であるため、土壌分析を行い、計画的な土壌改良に取り組む。(表1)

◆苗木の植付け準備

 落葉果樹の苗木の定植は休眠期に行う。紀南地方では11月ごろから年内中に行うと良い。植穴は1カ月前までに準備する。植穴の大きさは直径100㌢、深さ60㌢を目安とする。植穴に入れる資材は、1穴当たり完熟堆肥10㌔、苦土石灰2~3㌔、BMヨウリン1~2㌔、ポゾラン5㌔を土壌とよく混和する。
 なお、植穴が小さい場合は、施肥量減らすなど調整する。植付け後は十分潅水を行い、敷きわらや麻布などを敷いて乾燥対策を行う。植付け後も、雨が少ない場合は潅水を適度に行う。

◆受粉樹の接木

 安定生産には、受粉樹の役割も重要なポイントである。園内に受粉樹が少ない場合や、着果が不安定な樹は受粉枝を接木することも、一つの案である。接木場所は、比較的高い場所が望ましく(亜主枝の先端でも良い)、方法としては、長果枝(20~30㌢の結果枝)を今年発生した徒長枝に腹接ぎをする。腹接ぎをした長果枝は、強風等で欠けやすいため、台木の徒長枝を翌年の果実収穫までは切らずに残すことをお勧めする。
(秋津谷営農室・田ノ瀬佳男)

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