JA紀南広報誌

2010年10月号p18-01

ミカン  

◆収穫

 極早生ミカンに引き続き、10月中旬から早生ミカンの収穫が始まる。
 収穫に際しては、品質のバラツキを少なくするため園地別はもちろん、樹別や結果部位別の採果に心掛ける。また、採果時のハサミ傷や収穫かごからコンテナへの移し替えなどにも注意し、傷みや腐敗をなくすよう果実を大切に扱おう。

◆病害虫防除

○青かび病・緑かび病
 収穫、選別時に果実を丁寧に扱うよう十分注意が必要であるが、それだけでは青かび病や緑かび病を抑えられないのが現状だ。
 対策としてベフラン液剤25(2000倍・前日まで・3回以内、かんきつでは前日まで・2回以内)、またはトップジンМ水和剤(2000倍・前日まで・5回以内、かんきつでは7日前まで・5回以内)を散布する。

○ミカンハダニ
 ミカンハダニは晴天が続き、気温が高く乾燥時に発生が多くなる。加害を受けると果実は着色が悪く、光沢がなくなり品質が低下する。
 防除としてオマイト水和剤(750倍・収穫7日前まで・2回以内、かんきつでは収穫14日前まで・2回以内)、またはマイトコーネフロアブル(1000倍・7日前まで・1回)を散布する。なお、オマイト水和剤を使用する場合は着色不良を起こす場合があるので、3分着色以上からの使用とする。

◆浮皮軽減対策

 果肉の生育が停止するのに対し、果皮の生育は継続するためとされており、秋季の高温、多雨、窒素過多の状態で助長される。
 対策としては園内の排水、日当たりを良くし乾燥状態に保つことが重要である。
 また、果皮組織を強化する水溶性カルシウム剤(セルバイン水溶剤300倍を生理落果終了後から着色期までに20~30日間隔で2~3回)の散布、またはホタル尻期にフィガロン乳剤(3000倍・14日前まで・浮皮軽減では2回以内、使用回数はのべ4回以内)の散布も効果的である。

◆秋肥

 秋肥は果実生産で消耗した栄養を補給し樹勢回復を図り、また冬の耐寒性と翌年の花芽分化促進を目的とし施用する。収穫の終了した極早生ミカンでは、収穫後すぐに施用するよう心がける。また地温が12度以下になると樹体への吸収が鈍くなるため、施肥遅れのないように進める。

◆夏秋梢の整理

 今年の早生ミカンは裏年にあたり、着果不良園では夏秋梢が多く発生している。夏秋梢をそのままにしておくと同化養分が伸長に使われ、果実肥大抑制、品質低下、耐寒性の低下が懸念される。夏秋梢の整理は翌年の春枝の発生を促し、隔年結果是正のため重要な作業である。
 処理時期は除去後、秋芽の発生がなくなる10月上旬から行い、亜主枝や側枝の途中から出た強い直立した枝は元まで切り戻し、弱い枝は春芽の節目まで切り戻る。
(富田川営農室・榎本雄司)

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