JA紀南広報誌

2009年9月号p15-01

2008年9月号もくじ

その3 生活に役立つお話  

FPけんちゃんのくらしとお金
 前回までは、万一病気やけがで入院したときのために、1日あたりどのくらい準備しておけば安心かについて考えてきました。必要な保障額は公的な健康保険ではまかないきれない医療費等の金額でした。
 今回はその自己負担分をどのような方法で準備するかということについて考えてみます。

自己負担の備えは預貯金と生命保険(共済)で

◎機動力のある預貯金
 すぐに間に合い、使い勝手が良い預貯金がやはり基本になると思います。入院前後の外来診療はその都度医療費を支払う必要があります。入院分についても高額療養費や保険の給付金が実際に現金になるまでは諸費用や病院等への支払いを一時的に立て替える必要が出てきます。また、できるだけ預貯金でまかなうようにできれば、生命保険料や掛金を抑えることができます。
 どのくらい貯めておけば良いのかは、当然金額が大きいほど安心ですが、どのような傷病を想定するのか、1日あたりいくらにするか、何日分準備しておくかで決まってきます。傷病によっては長期の入院になる可能性もありますので、健康保険の高額療養費の「多数該当」で自己負担限度額が下がるといえども、高額負担になることは避けられません。
 もしものために別枠として残して置くとすれば、1日当たり1万円の1カ月分で30万円以上を目標にされてはいかがでしょうか。JAの「スーパー定期」や、これから準備される場合はJAの「定期積金」などがおすすめです。
 しかし、生活資金、教育資金や住宅資金など、他の支出予定も考慮に入れますと、別枠でしかも保障の全てを預貯金でまかなう事は一般的になかなか難しいので、生命保険・共済と併用して準備することになると思います。全体的なライフプランの確認が必要になる場合もあるでしょう。

◎医療保険選びのポイント
 次に生命保険や共済で備える場合の注意点を考えてみましょう。実に多様な保険商品があり、どれにすればよいか迷われる方も多いと思います。負担できる保険料や掛金の範囲内で自分に一番合った保障を見つけましょう。また、現在加入されている保険や共済も自分が必要だと思っている保障内容になっているかどうか確認しましょう。加入時には内容を把握していても、年月を経ると「どのような保障だったかな?」なんてことはありませんか。最近はどの保険会社も定期的に契約内容を説明した書類を届けてくれるようなので、きちんと見直しておくことが大切です。自分で理解しにくいところは、加入先の保険会社に尋ねるか、FP(ファイナンシャル・プランナー)やJAのライフアドバイザーなど信用できる専門家に相談してみるのもひとつの方法です。

医療保険(共済)を選ぶときのチェックポイント
・入院時の保障はいくらか
・何日入院したらいつから支払われるのか
・入院時の保障は何日までか
・保障は何歳まで続くか
・保険料や掛金は何歳まで負担するのか
・保険料や掛金額は一定(全期型)か、
 一定期間ごとに見直すタイプ(更新型)か
・不要な保障がついていないか
・入院給付金等の請求方法は
・いつでも相談できて信頼できる保険会社か

◎入院時の保障はいくらか
■入院給付金額
 医療保険・共済は入院したら1日あたりいくらの給付というものがほとんどです。前回まで考えてきた金額を参考に、自分が必要だと思う金額を設定しますが、これも負担できる保険料や掛金額とのバランスで決定します。このとき保険料や掛金の安さばかりに気を取られて、大事な保障内容に見落としがないよう注意しましょう。
 通院にかかる診療の自己負担分までカバーする場合はそれを含んで入院保障金額を決めるか、「通院特約」などを付加します。
 入院すると傷病手当金や会社からの見舞金を受け取れる場合や、医療費のために別に預貯金を準備している場合はそれらを差し引いて保障金額を決めることができます。所得の減少分をカバーできるようにするのか、入院すると家賃の支払いや借入金の返済に影響が出るか、教育費の支払いに影響がないかなども保障金額を決める要素となります。
■手術給付金額
 受けた手術の種類によって入院給付日額の5倍~40倍といったものや手術の種類に関係なく一定倍率で給付されるものなどがあります。給付の対象にならない手術もありますので、よく内容を確認しましょう。複数回手術した場合、回数制限や金額制限がある場合もあるので注意が必要です。
~次号へ続く~

共済部 共済課 畑谷健次(CFP 認定者)

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