JA紀南広報誌

2009年9月号p05-01

2008年9月号もくじ

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集中豪雨による大被害  

 「この雨が少しでも5月に降ってくれていれば…」。7月に入り、大雨の発生や長引く梅雨――。
 5月1カ月間の降雨量はわずか67㍉で、梅を中心とした夏果実の肥大に大きな影響を与え、梅雨入り後も干ばつ状況が続きました。
 それが一転して7月6日から7日にかけて田辺市を中心に大雨となり、上秋津の岩内では413㍉もの集中豪雨。大きな被害をもたらしました。
 今回の大雨は、田、畑の冠水とともに土砂崩れ等、農道や農地の崩壊が非常に多く、スプリンクラーやモノラックなどの施設被害も多く発生しました。
 特に上秋津佐向谷、要助谷の崩壊はまさに土石流そのもので、現場を見てその被害の大きさにあ然とするとともに、自然の怖さを痛感しました。
 自然災害とはいえ、非常に歯がゆく残念で、被災農家の皆さんに心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を祈りたいと思います。
 JAでは災害発生後、被害の実態把握に努めるとともに、早期復旧に向け、市、県、国に対し、強力な支援要請を行ってきました。
 また、モノラック、スプリンクラーなど施設の復旧に当たっては、緊急に会議を開き、その対応について共通認識をし、万全を期して対応に当たっています。
 農家によっては、被害の大きさに営農意欲を喪失した方もあり、その気持ちは充分分かるものの、何とか頑張って前向きに取り組んでいただきたいと思います。JAとしてもできるだけの対応をしてまいりたいと思います。
 5月28日には強風で梅などの果実の落果があり、全国各地では大雨や竜巻被害が発生しています。さらに近畿の梅雨明けが8月に入り、今年は冷夏と言われているなど、まさに異常気象です。
 これから秋に向けては台風のシーズンを迎えます。自然相手の農業にとって宿命とはいえ、一方では可能な限りの備えも必要でしょう。備えあれば憂いなしです。

備長炭発祥の地で記念碑建立

 7月20日、田辺市秋津川の紀州備長炭記念公園で記念碑の除幕式が行われました。私はお招きをいただきながら、自らの不注意で体調を崩して出席することができず、後日その記念碑を見に行ってきました。
 この記念碑は備長炭公園が開園されて10年余りを経過した中で、先人の偉大な業績を末永く後世に語り継ぎ、技術の伝承を図ることを目的に建立されたものです。  〝紀州備長炭発祥の地〟と記された碑には、秋津川地域の皆さんの思いが込められていました。備長炭を地域活性化の柱と位置づけ、常に備長炭を中心とした地域振興に取り組まれ、今回の記念碑建立もその一つで、前向きな取り組みにいつもながら感心しています。
 いま、環境・エネルギー問題が世界の大きな問題となっている中で、リサイクル可能な、そして環境に優しい木炭は、地球環境を守る素材として脚光を浴びています。
 中でも木炭の王様である備長炭は、ますます注目されることと思います。
 JA紀南としても改めて備長炭発祥の地であることを誇りとして全国に発信し、PRに努め拡販に取り組んでまいります。記念碑の除幕を契機に、備長炭製炭業の新たな幕開けとなることを願っています。
 各地区にはそれぞれに歴史的、文化的遺産があり、地域活性化の素材があります。地方の疲弊が言われる今、改めてその素材を地域振興に生かす取り組みを強化することが重要ではないでしょうか。

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