JA紀南広報誌

2009年9月号p04-01

2008年9月号もくじ

市場15社招き青梅反省会
前半の「南高」をジュース用に

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 引き続き消費宣伝の強化を
JA紀南は7月28日、営農生活本部ふれあいセンターで平成21年産青梅の販売反省会と次年度対策会議を開いた。不景気の影響で単価は昨年を下回る厳しい展開となったが、「販売促進を積極的に行った量販店では数量が伸びた」との報告もあった。次年度に向け、前半の南高の販売方法や消費宣伝の強化について市場、産地が協力して取り組むことを申し合わせた。

 今年産青梅の市場販売の特徴としては、不作だった「古城」を、生育の早まった「南高」の前倒し出荷で対応する戦略をとった。あらかじめ想定していたため、産地と市場の連携がうまくとれスムーズに移行した。
 品質は5月中の降雨が極端に少なく小玉傾向となり、南高出荷開始日の28日には、台風並みの強風が吹き、落果被害やスレ傷果が発生して品質低下を招いた。
 販売面では、新型インフルエンザの発生により、6月に予定していた消費宣伝活動を一部で中止するなど、景気低迷による消費者の節約志向とともに、厳しい環境下での販売となった。
 最終的な実績(県農扱い)は、小梅277㌧(前年比79%)、古城311㌧(同50%)、南高3409㌧(同109%)、雑梅36㌧(同155%)で、合計4033㌧(同98%)。全体では前年を下回ったが、主力の南高は上回る成果をあげた。

南高の前倒し出荷の成果は
ジュース用の認識も徐々に

 反省会には全国の主要取引市場15社、JAから本田勉専務、坂本守営農本部長、生販連協、梅部会、各選果場運営委員会の各役員、販売・営農担当職員、行政から田辺市、上富田町の職員ら72人が出席した。
 初めに21年産青梅の生産販売状況をJAが報告。南高の前倒し出荷について、「前半の南高を梅ジュース、梅酒用として販売したところ、消費者も納得してくれた。来年も取り組んでいきたい」との考えを示した。
 市場は、「消費者の『南高=梅干し用』というイメージは依然根強いが、需要を掘り起こすためにも、ジュース用としてアピールしていくことは重要だ」と話した。
 生産者からは「今年の南高の作柄は早かったが、第1週の荷動きはどうだったか」との質問があり、市場は「早めに情報を取引先に流し、理解力のある店は積極的に取り組んだが、消費者は第1週はまだ早いというイメージを持っており荷動きが悪かった」と答えた。
 また、「1週目は思ったほど数量が出てこなかった。南高は早くから売っていきたいが、早いものは単価が高い。数量、価格のバランスがよい出荷にしてほしい」という市場もあった。
 さらに生産者から小梅の出荷ダンボールがテープ止めになったことについて成果を問う声があり、各市場は「箱を開けやすくなった」「果実に傷がついたり、針が混入したりする心配がなくなった」と評価した。
 その一方で、生産者の個人選果のため、品質にバラつきがあったことも指摘。選果選別を徹底、均一化してほしいとの要望があった。

消費拡大は販促活動が必須
食育や団塊世代へのPRも

 今後の消費拡大に向けては、市場各社とも販促活動が重要との認識を示した。実際に、新型インフルエンザの影響で消費宣伝ができなかった量販店については売り上げが落ち込んだとの報告もあった。
 販促の具体策としては、梅ジュースが簡単にできることをPRし、梅ミルク(梅シロップの牛乳割り)の飲み方を広めることを挙げた。
 また、前半の南高はジュースと梅酒、後半は漬け梅といった切り替えを消費者に働きかけていくことが大切との意見があった。
 JA紀南から梅宣伝隊の派遣があった市場は、「梅ジュース、梅ミルクの試飲を直接消費者にすすめることができ、かなり効果があった。来年もできる限り応援に来てほしい」と話した。
 このほか、食育がらみで小中学校や栄養学を専攻している女子生徒などに、梅の機能性や加工法を伝えること、消費層の中心である団塊世代にアイデアを提案してもっとPRしていくべきとの声があった。
 市場は紀南のブランド力についても触れ、品質のバラツキないよう選別を徹底することや、迅速で正確な数量を調達できる体制整備について要望があった。

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