JA紀南広報誌

2009年9月号p02-01

2008年9月号もくじ

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 親から土地、作物、そして技術を受け継ぎ、将来の農業を担う若手の組織、青年部――。農業を取り巻く環境が厳しい昨今、「状況を変えたい、変えなければならない」と、若者ならではの発想と実行力で、明るい将来を模索する青年部長を追った。



田辺市下三栖 那須 誠さん

農業に対する〝誇り〟を形に青年部活動で仕掛けを展開  
 キャッチフレーズは「〝梅〟に誇りを持ったぁる」。これを地元のみならず、県外の消費者にも発信したいと考えているのは、田辺市下三栖の那須誠さん。梅農家の後継者であり、平成21年度はJA紀南青年部長を務める。
 「梅に限らず、農家は誰でも自分の作った物に対して自信を持っている。その誇りを目に見える形で消費者や市場にアピールすれば、きっと何かが変わるはず。その役割を青年部が少しでも担えれば」と思ったのが、那須さんのさまざまな〝仕掛け〟の始まりだ。
 梅を主体に経営する那須さんは、青年部三栖支部長をしていた一昨年、低迷する梅の消費や価格を打開しようと、支部の活動方針を「梅のPRに力を入れて消費拡大を図ること」と掲げた。
 思ったらすぐ実行。キャッチフレーズのロゴ入りTシャツと帽子を作製し、消費宣伝にも積極的に参加した。消費者アンケートによる意識調査や梅料理レシピの配布なども行い、これまで前例のない活動をやってのけた。

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 精力的な支部活動は、やがて本部にも波及する。那須さんの提案で県青年大会や田辺農林水産業まつり、県内外での消費宣伝などで参加部員がTシャツや帽子を着用し、話題性で会議やイベントを盛り上げた。対外へのPR効果はもちろん、部員に一体感も生まれた。
今年4月、青年部長に就任してから那須さんは、梅ばかりではなく組織全体にも目を向けるようになった。中でも、任期中にどうしても実現したかったのが全部員へのアンケート調査だ。
 部員は230人の大所帯。「住むところ、作るものが違えば、考え方も当然異なる。お互いを理解してこそ、次の有益な活動が生まれると思う」と有効性を強調する。
 項目は、個々の経営内容をはじめ、不景気を乗り切るための方法や将来展望への考え方など多岐にわたっている。9月に集計し、結果を取りまとめる予定だ。
 一方のオリジナルグッズは、Tシャツと帽子に加え、シリコンバンド、マグネットシートも仲間入りした。Tシャツなどは若い女性からも好評のようで、農業に対するイメージを変えられる可能性さえ感じられたという。
 「何でも突っ走ってしまうのが僕の悪い癖でもあるけど、取り組めるのは周りのみんなが理解し協力してくれるから。有効性があれば、今後も継続してくれたらと思う」と謙虚に話す。
 農業に対する〝誇り〟を形にするため、さまざまな仕掛けを繰り出す。アイデアがたくさん詰まった那須さんの引き出しには、農業をよくするヒントがまだまだ隠されているように感じられる。
     (編集部・竹内一寿)
紀南勝景 ~その5~

白良浜しららはま 白浜町
 日本の水浴場88選にも選定されている、南国ムードたっぷりの砂浜。真っ白の砂とマリンブルーの海が人気で、関西屈指の海水浴場として夏場は多くの海水浴客でにぎわうほか、ビーチスポーツや砂祭り、花火大会など多彩なイベントが行われる。

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