JA紀南広報誌

2009年1月号p32-01

2009年1月号もくじ

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ゆったりと佐本で暮らして  

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 名古屋から佐本の山の中に引っ越して7年が過ぎた今、この地が私に毎日与えてくれる、空気の様に気付かない力の素晴らしさを、しみじみ感じています。それほどに、都会で暮らしていた時とは違ってしまった私がいます。そんな彼等によって、我が家に生まれたオープンカフェの空間。紀伊ジョウロウホトトギスの咲く10月のこのときにだけ営業するカフェ!
 できるだけ自分たちで育てた野菜や果物や卵を使い、産地の分かった食材で作られるおいしいケーキやスコーン。無農薬のグアテマラ産の生豆を、炭火で自家焙煎したコーヒー。良い香りが漂います。
 レコードから流れる音楽に耳をかたむけながら、ゆったりとした佐本の空気の中で、おいしいケーキとコーヒーに、お腹も心も満ち足りてきます。そんなカフェをオープンして今年で3年目になりました。
 紀伊ジョウロウホトトギスの花を楽しんで下さるだけでなく、庭も畑も、この空間の総てを楽しんで下さる方も増えてきました。もちろんケーキとコーヒーを楽しみに2回3回と足を運んで下さる方もいらっしゃいます。
 主人と二人、終わりの住処と決め、佐本に移り住んで7年、穏やかに枯れていく自分たちを楽しみながら、静かに暮らして行くと思っていた私たちに、今のような若い力が周りに満ち溢れるとは考えてもいませんでした。
 これこそ「袖触れ合うも他生の縁」ということでしょう。和歌山県はすべてが自然に満ちた美しい所です。佐本もどこにでもあるような里山です。自然は動かずそこにあります。
 そんな自然から受け取る幸せは私たちの心と体です。佐本の山の中で、幸せをたっぷり受け取って子育てとしている家族の暮らし向きが、わずか半月間だけのカフェから始まって、次にもう少し大きな物に広がって行くことがあるならば、その時はまた何か、役に立つことができれば良いなと今は心から思っています。
     (佐本店管内)

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