JA紀南広報誌

2009年1月号p14-01

2009年1月号もくじ
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◆樹勢回復

 収穫が終った園地では、来年に向けて樹勢回復が重要なポイントとなる。すでに対策を行っている段階だと思うが、1月上中旬はその最終段階になる。
 特にマルチ栽培などで水分ストレスを与えた園、秋肥の施用が遅くなった園は樹勢回復が十分でないと考えられる。
 収穫後から1月中旬までに、暖かい日を選び、チッ素主体の葉面散布剤(尿素・あざやか等)を、500倍を7~10日間隔で3回程度散布し、早期の樹勢回復を図る。また、土壌乾燥が著しい園では暖かい日の日中に灌水を行い、樹勢の維持に努める。

◆土づくり

 連年安定生産のためには、健全な樹勢を維持し、根の活力を高める必要がある。そのため、有機物の投入や石灰資材の施用による土壌改良を行い、細根量を増やすことが重要である。
 特に、マルチ栽培やフィガロン散布園など、木にストレスを与える栽培では、土づくりを怠ると根の回復が遅れ、細根量が少なくなって樹勢が低下する。これによって隔年結果を助長する恐れがあるため、必ず実施しよう。施用量は栽培暦の基準設計を参考にする。

◆密植園の間伐

 高品質安定生産を目指すには、独立樹にして受光環境を良くする必要がある。特に密植園は、作業性も劣り、薬剤散布をしても木全体に薬剤がかかりにくい。近年多発しているカイガラムシ類やサビダニなどの病害虫の発生原因となるため、密植園の間伐を剪定作業の前に行おう。
 マルチ栽培を予定している園では、列間伐を行い、効率的に資材を被覆ができるよう条件を整備する。生産者の皆さんには、今一度園内を見直し、密植園の間伐、または縮伐による園相改善を検討してほしい。

◆病害虫の防除

 12月に機械油乳剤でハダニの防除を行っていない園地では、1月中旬までに、晴天が2~3日続く暖かい日を選んで機械油乳剤95を60倍で散布する。
 機械油乳剤の殺虫作用は、主に油膜で窒息死させるものであるため、虫にマシン油を接触させることが必要だ。樹冠内部や葉裏などに薬剤が十分かかるよう丁寧に散布することが大切である。
   (富田川営農室・中平剛史)

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