JA紀南広報誌

2008年6月号p30-01

2008年6月号もくじ

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たばこと老化  

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 肺がんの7割は「たばこ」が原因であることは、よくご存じでしょう。また肺気腫の患者さんの8割は喫煙の習慣があるなど、たばこは肺などに非常に負担をかけ、病気を引き起こします。
 しかし、たばこは肺だけに悪影響を及ぼすのではありません。たばこには約200種類の有害物質が含まれていて、なかでもニコチンと一酸化炭素は、血管の老化と大きな関係があります。
 「人間は血管とともに年をとる」とか「血管の若さが、その人の真の若さである」と言われますが、血管が老化して動脈硬化になると、臓器に送り込まれる血液量が制限されて、体全体に大きな影響を及ぼします。
 たばこに含まれるニコチンは、血管壁を傷つけ、動脈硬化のきっかけをつくります。傷口から悪玉コレステロールなどが沈着して血管壁にたまっていくのです。
 すると血管の内腔が狭くなっていきます。ニコチンは血管を収縮させる働きもありますから、血液の流れはさらに妨げられます。
 また、たばこを吸うと生ずる一酸化炭素は、血液中の血色素と結合するため、全身が酸素不足になります。
 それを補うために赤血球がたくさんつくられる結果、血液が粘っこくなり、流れが悪くなります。
 このような状況が続くと血管の老化が進んでいくのですが、研究によれば、毎日たばこを1箱吸い続けると、吸わない人に比べて、将来、老化が10年早く進むということです。この血管の老化が、心筋梗塞や脳卒中を引き起こします。
 肺がんだけでなく、これらの病気の予防のためにも、ぜひ禁煙が必要です。

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