JA紀南広報誌

2008年6月号p06-01

2008年6月号もくじ

こだわりグループ  

極早生・早生で100人が申込み
市場評価高い「天」をめざす

画像の説明

 ミカンの高品質生産で所得アップをめざすJA紀南の「こだわりグループ」は、平成20年産から極早生に加え、早生でも取り組みを開始する中、4月末までに約100人の申込みがあった。今後、市場や量販店との意見交換などの研修会も予定しており、生産者の意思統一をはかっていく。

糖度目標を設定して出荷
早生は隔年結果是正対策も

 こだわりグループは、市場評価の高い紀南ブランド「天(てん)」としての出荷をめざし、3年前から極早生ミカンでスタートした。早期のマルチ被覆など糖度アップを最重要課題とし、他産地よりも高い品質での出荷が目標だ。
 昨年度の実績は、「日南一号」が176㌧、「上野早生」は152㌧と年々出荷量が増加し、生産者の意欲も高まっている。
 昨年はミカン全般に糖度の高い年だったが、「天」の平均単価はレギュラー品に比べ1㌔当たり100円以上高くなっており、「高品質ミカンは高値で売れる」ことを証明している。
 今年で3年目になるこだわりの極早生は、引き続き品種を「日南一号」と「上野早生」に限定。7月上旬までに株元を閉めた全面マルチ被覆を行い、糖度は9月に10%、10月に11%以上を目標に栽培を進める。
 一方、今年から取り組む早生は、8月上旬にはマルチ被覆を完了し、糖度目標を出荷時の11月上旬で12%に設定。毎年苦戦する11月のミカン販売の底上げと、産地の重要課題である隔年結果是正についても、グループが率先して取り組むのがねらいだ。
 研修会は、市場や量販店を招いた市場情勢の講演会や、品質向上のポイント、出荷前の技術対策、反省会など年4回を予定している。

「天」ブランドは浸透
市場を招き研修会開く

 4月24日には今年度第1回目の研修会を営農生活本部ふれあいセンターで開き、生産者60人が集まった。JAから取り組み方針を伝えたほか、大阪中央青果(株)の田村安延部長と、株式会社万果の沢村浩之課長がミカン情勢を報告した。
 田村部長は、紀南の有利性が発揮できる極早生や木熟に比べ、11月出荷の早生は特長がないと指摘。「11月からは有田などの産地が高い品質を揃えて出始めるため、個性がないと厳しい」と述べ、こだわり早生の取り組みについては歓迎した。
 阪急百貨店を中心に「天」を取り扱っている万果の沢村課長は、「消費者から『天』がおいしいというイメージとブランドが構築されている。これからは安全面のPRや顔の見える売り方の検討も必要だ」と売り方についても言及した。
 このほか、JAや生産者に対して早生の隔年結果是正についても要望があり、早期の対策を促した。
 こだわりグループの取り組みについてJAでは「生産者も良いものを作らなければ高値で売れないという意識が強くなっている。産地のレベルアップの牽引役となってほしい」と期待している。

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