JA紀南広報誌

2006年1月号p27-02

2006年1月号もくじ

シキミ栽培30年産地維持に努力  

中辺路町・熊瀬泰央さん

画像の説明

【富田川営農室】「長年かけて築き上げてきたシキミ産地を守りたい」と話すのは田辺市中辺路町野中の熊瀬泰央さんだ。盆や彼岸、正月前の紋日出荷に精を出しており、なかへちシキミ生産部会の会長としても活性化を願っている。
 なかへち地区のシキミ栽培は歴史が古く近畿地方でも有数の産地。しかし近年、生産者の高齢化と後継者不足が現れ、生産者数、面積とも減少傾向である。
 シキミ栽培30年の熊瀬さんは、山間地のシキミ産地の行く先について「シキミは重労働でなく高齢者でもできる作物で、定年後に農業をする人にもちょうど良い。鳥獣の被害もない」と前向きに捉えている。
 産地の存続のためには生産量の確保だけではなく、「どこの産地にも負けない上質なシキミを作ることだ」と言う。整枝、剪定、草刈り、アブラムシやダニ類の防除など基本的な管理をしっかり行うことが高品質生産のポイントだ。
 体調不良で休養したこともあったが、今は妻の定子さんと二人三脚で栽培に励む。「日本の伝統が受け継がれる限りシキミの需要は安泰だと思う。どうすれば産地を守れるかをこれからも考えたい」と話している。

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