JA紀南広報誌

2006年1月号p24-02

2006年1月号もくじ

農作業ガイド  

ミカン
◆園地の見直し・改善

 ミカンの収穫が一段落し、剪定を始めるまでの時期に、間伐や基盤整備を行い作業性の向上を図ろう。また、将来を見こして、優良系統への改植も考えよう。
 間伐は作業性が良くなることはもちろん、樹冠内部や地表面に光がよく当たり、結実、肥大、品質の向上につながる。また間伐は、園内道や作業道の設置、園地の平担化などの条件整備もあわせて考え計画的に取り組もう。特に温州ミカンはマルチを被覆しやすいように改善を図ることが大切だ。
 老木・不良系統などで改植をする場合は、更新時期までに伐採・抜根し、有機物や石灰を投入して土壌改良を行うなどの植え付け準備をしておこう。

◆土づくりと樹勢回復対策

 マルチ栽培、木熟栽培等で、樹勢が低下している木はないだろうか。次の対策を早急に行って樹勢回復を図ろう。
 ①堆肥、敷きわらなどの有機物の投入や客土を行い、通気性、保水性の良い土壌に改善する。
 ②苦土石灰などの石灰資材を施用し土壌の酸性化を防ぐ。
 ③チッ素、リン酸主体の液肥を収穫後2~3回散布する。
 ④防寒対策を行う。冷気のたまりやすい園地は防風垣の下枝を処理し、冷気の流れを良くする。また、防風ネットの設置や整備を行って寒風害を抑える。
 ⑤冬季の乾燥は、木が寒風害を受けやすくなるため、乾燥状態が続いた場合は晴れた暖かい日に15㍉程度の灌水を行う。

◆温州ミカンの剪定

 平成18年産の温州ミカンの結果母枝を見ると、隔年結果は16年産に比べやや是正傾向にある(図1参照)。しかし、園地や木によるバラツキは年々目立っているため、木の状態に合わせた剪定を行う必要がある。
 今年裏回りが予想される木では、果実を成らせるため少しでも多くの結果母枝を残し、剪定は遅め、軽めに行う。表回りが予想される木では、主枝と競合する立枝、樹冠内部への光の透過を遮る枝の間引きを行い、枝先が横向きか下垂にさせ高品質生産できる木に改善する。(芳養谷営農室・谷口光宏)

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