JA紀南広報誌

2005年4月号p18-04

2005年4月号もくじ

梅のすす斑症対策学ぶ  

愛知県の研究所を視察  

上芳養梅部会

BASFアグロの研究所で担当者から農薬の説明を聞く部会員

 【芳養谷営農室】

画像の説明

 上芳養梅部会(武森久寿部会長)は2月28日から3月1日にかけて、愛知県田原市にある農薬会社、BASFアグロ株式会社研究所を視察し、梅のすす斑症の対策などについて学んだ。
 梅のすす斑症は、収穫前の果実に黒いススのような病斑が出る病害。JA紀南管内では昨年、早い時期から発生し被害が多かったため、対策を学ぼうと部会員16人が参加した。
 同研究所の渡辺氏が試験事例とともにすす斑症の原因や防除対策を説明。「すす斑症は緑枝で越冬し、3月下旬の幼果期から5月上旬が感染時期だ。発病までの期間は20日前後で、感染源は枝だと考えられている」と解説した。
 また「病原菌はまだ完全に解明されておらず、『南高』では収穫前までの定期的な防除が必要だ。特に4月からが重要で効果がある薬剤のローテーション散布を行うことだ」と早期防除の必要性を強調。さらに「同じ薬剤の連用散布による抵抗性の発生は十分考えられる」とし、新剤の開発も進めていると話していた。
 JA紀南では、すす斑症の防除はこれまでは5月主体に行っていたが、今回の視察で、早い時期からの定期的なローテーション防除が重要だと感じた。また圃場の環境改善も重要で今年の対策も学習できた。
 このほか農薬の登録に関する話もあった。新剤登録までは約10年の期間と30~50億円の費用がかかる、登録される農薬が発見できる確率は5万分の1といった説明に、参加者も農薬登録の過程が安易でないことを納得していた。
 同研究所には、農薬の安全性について消費者とのディスカッションの場を設けるよう要望し、あわせて残効性の長い農薬を開発をお願いした。
(芳養谷営農室・中平剛史)

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