JA紀南広報誌

2005年4月号p02-01

2005年4月号もくじ

アライグマ根絶に向け  

JA紀南・田辺市が調査報告  

  移入種であるアライグマが生息数を増やし農作物被害が激増する中、JA紀南と田辺市でつくる「田辺鳥獣害対策協議会」は2年半にわたる捕獲等の調査結果を報告書にまとめ、3月17日にJA紀南ふれあいセンターで報告会を開いた。
 農家やJA・行政関係者80人が集まり、今回の調査の中心的役割を担ってきたひき岩群ふるさと自然公園センターの鈴木和男さんが報告。アライグマ対策の先進地である北海道の事例を岐阜大学応用生物科講師の浅野玄さんが講演した。
 同対策協議会のアライグマ調査は「移入種のアライグマ根絶に向け、捕獲データを有害駆除捕獲や防止対策に生かし、農作物被害を減少すること」が目的。
 田辺市とJA紀南が密に連携し、狩猟免許を持つ農家が箱おりで捕獲した個体を鈴木さんが解剖しデータを記録。さらにDNA分析や寄生虫調査は大学研究者に委託して行ってきた。
 平成14年8月から16年12月まで2年5カ月間の捕獲数は332頭。捕獲されるエリアも年々広がっている。赤ん坊が翌年には成体と変わらなくなるほど成長することも繁殖スピードの速さにつながっている。
 鈴木さんはアライグマの拡大を他人事にしてはならないとし「農作物被害はもちろん、魚のマスを襲う、住居に侵入する、寄生虫の恐れがあるなどやっかいで、そこに住む人皆んなが無関心ではいられなくなっている。根強くやっつける努力が必要だ」と訴えた。
 浅野さんは、平成9年から取り組んだ北海道のアライグマ駆除の事例を紹介。根絶のため必要なのは「広域でタッグを組んで早く取りかかり、予算をつけて人を雇ってでも捕獲を進めることだ」と話した。

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