JA紀南広報誌

2004年9月号p24-01

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コスト低減と品質を両立梅干しに透明セイロ使用


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中芳養・山下繁一さん
【芳養谷営農室】田辺市中芳養の山下繁一さん(52)は、梅の天日干しの容器として、透明な樹脂でできたセイロを使用し、干しあげのコスト低減と品質安定を両立させている。
 山下さんは梅・ミカンで約3㌶を栽培する果樹複合農家だが、漬け梅は祖父の代から続き、自身のキャリアも30年余りとなる。
 透明セイロは管内の梅農家が考案し6年前にメーカーが商品化したもの。山下さんもこれを導入した農家を見学するなどして実用性を確認し、3年前に従来のグレーのセイロから切り替えて700枚を購入した。
 透明セイロの利点は、裏返しの作業をせずに済むようになったことと、それによって柔らかい果皮が特長の完熟南高ゆえに生じやすい皮切れが激減したことなどだと言う。
 梅の実全体をムラなく均一に乾燥させるための対応も念入りだ。セイロの梅同士が接触して陰にならないように並べる個数を従来よりも減らして干している。地面に置くセイロの下には銀色のシートを敷いて反射を活用している。
 干し場は鉄骨ハウスで一度に最大約400枚のセイロが並ぶ。干し時間はすべてが全く同じではなく、風が入ってくるハウスの外回りに近い方が温度が低めのため、干しあがりの微妙な違いにも気を配っている。
 山下さんは「収穫、干しあげ、選別まで何も特別なことはしていない。ただ、干しあげの度合いは、季節の気温や日照量等によって条件が変わるので、最終的に実の中まできっちりと熱が通って乾燥するよう気をつけている」と話している。

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