JA紀南広報誌

2004年9月号p03-01

組合長・専務連載
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代表理事 組合長
専務 中家 徹


地域の貴重な金の卵たちへ

8月11日、将来の地域農業の担い手としてこの1年間に就農された青年(39歳未満)の27人を対象にセミナーを開き、あわせて祝賀会で門出をお祝いしました。
 新規就農者に対する支援は、合併前の旧JA紀南が平成6年から実施してきたものです。通算すると11年目を迎えますが、今回は過去最多の人数で、農業の将来に力強さを感じるとともに、JAにとって本当に喜ばしいことです。
 全国的に農業後継者不足が言われ、担い手確保が大きな課題となっている中、また少子化が進む現状において、次世代を担う後継者は、農業のみならず地域社会にとっても貴重な金の卵で、立派に育ってくれることを願ってやみません。JAとしても可能な限り支援をしてまいりたいと思います。
 祝賀会でビールを注いで回りながらいろいろと話を聞きました。「勤めていたけど、サラリーマンは厳しい。農業は気楽や」「わからんことが多い。こいから勉強や」「いまはまだ親に教えてもらっている。早く一人前になりたい」「農業はやりがいがある。努力した分、結果があらわれる」等々。
 農業への思いはさまざまですが、一生の職業として選択し、前向きに取り組もうとの意気込みが感じられ、地域農業のけん引役として大成されることを願いました。
 合併して2年目、青年部組織も広域となり、初年度に日置支部が設立され、そして現在、すさみ支部の設立が協議されています。何とか管内全域に支部ができればと願っており、そのため全域から新規就農者がどんどん生まれることを期待しています。
 今日の農業は、大きな方向転換期にあり、注目すべき農政問題が山積しています。
 ひとつはWTO(世界貿易機構)農業交渉で、先日大枠で合意がなされました。細部にわたる協議は先に持ち越したものの、国際化の進展、輸入促進の流れは変わらず、多かれ少なかれその方向に進まざるを得ないでしょう。
 もうひとつは、「食料・農業・農村基本法」を根拠にした基本計画の見直しに向けた検討で、先日その中間の論点整理が行われました。
 農政も国際化の進展に対応できる政策へと検討がなされています。具体的な事項は今後の協議にゆだねられるものの、どうも日本農業の特異性や良さを否定されつつあることが、非常に気になります。
 当面の農政の動きが、将来の農業を方向づけすることになり、決して対岸の火事ではなく、関心を持って見極めなければなりません。
 新規就農者の皆さん、急激に変化する情勢下にあっては、常にマクロ的に、そして長期的な見方、考え方をすることが必要です。
 日々の農作業はもちろん大事ですが、本や新聞等から幅広い情報を得たり、いろいろな研修に参加するなど、勉強することもますます重要になります。
 これからの農業は「脳業」でもあります。ガンバレ新規就農者!!

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