JA紀南広報誌

2004年7月号p37-02

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読者の声紹介  

私の家は昔からの米作農家です。回りからは「ミカンや梅に切り替えるとお米の何倍も収入が増える」と言われながらも、お米一筋にがんばってきました。
 それは日本の国にとって、また日本人としてもお米が何よりも大切なものであると、私はいつも思っていたからです。
 ただ、米作りにあたっては機械や設備への投資資金が高く、他の仕事もしながら、その収入を機械の購入資金に回したりと、たいへんな苦労もしてきました。
 先日、友だち数人と話をする中で「生産者直販所へわが家で作ったお米を出している」と言ったら、たいへんうらやましがられました。この時、初めて米作りを続けてきて良かったなと思いました。
 若い頃は夫が勤めに出ていたこともあり、私が中心で米作りに取り組んできました。夫が退職した後は夫を中心に大勢の人手を借りて、特に若い人に手伝ってもらったり、近所で米作りをしている人たちと助け合いながらがんばっています。
 わが家の耕作面積は約1町ですが、他の家の耕作分も含めると5町ほどになります。また、特別に「香り米」というお米を毎年1反ほどの田で作っています。品種は「黒米」「赤米」「秋の詩」など。中でも「秋の詩」は、滋賀県のJA栗東市の奨励品種になっていて、知人の紹介で今年初めて作ります。
 春は苗作りに忙しく、苗箱で約2千枚にもなります。田植えは4月末から5月末までと毎日忙しい作業に追われ、夏は田の水を絶やさないように、水の管理をするのがたいへんです。
 そして収穫の秋、見渡す限り黄金色の稲穂が広がる田を眺めると、いままでの苦労もいっぺんに吹き飛んでしまいます。刈り入れ時もたいへん忙しく、コンバインで約10町分を8月中旬から9月の後半にかけて刈ります。
 その後は乾燥機に入れ、おいしい新米ができあがります。「今年もすばらしいお米をありがとう」と新米を手に取り、私は感謝の気持ちでいっぱいになります。
 忙しい日々が過ぎれば、私の趣味である旅行に行ったり、自宅周辺で花や野菜作りを楽しんでいます。また、夏場のハス作りも私の楽しみの一つです。
 自宅の横にビニールハウスが一棟あるので、ネギとイチゴを作り、周辺の畑では数種類の野菜を作っています。今年はスイカの苗を30本ほど植えているので収穫が楽しみです。
 自宅裏では鶏を20羽ほど飼っていて、産みたての卵はたいへんおいしく、新鮮卵はわが家の食卓には欠かせません。
 自宅裏の河川では夜になるとホタルが飛び交い、やさしい光は心を癒してくれます。それを見に遠くから来られる方も多く、まだまだ自然がたくさん残っているこの土地で「米作りと私の趣味」を今後も楽しみながらやっていきたいと思います。

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