JA紀南広報誌

2004年5月号p38-01

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いまや店の人気メニュー
寛座さんの〝なすにぎり〟


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 田辺市神子浜で「居酒屋&寿司 いたろう」を経営する寛座伸次さんは、ナスをネタにした握り寿司を扱っている。皮をむいたナスを油で揚げ、日本酒をベースにしただし汁に浸け込んだ〝なすにぎり〟は、いまや店の人気メニューになっている。
 店を始めた平成10年頃、父親の栄一郎さんが家庭菜園でナスを無農薬栽培しており、食の安全・安心を重視した素材をネタに使ってみようと試しに握った。
 当初は父親の作ったナスを使って期間限定で扱ったが、味にバラツキが出るなど、ネタとしての味つけがうまくいかず、調理後、数時間で傷むという失敗も。「自分で納得できない料理は、食べてもらうわけにはいかない」とメニューからおろした時期もあった。
 しかし、寛座さんはあきらめなかった。味つけを試行錯誤し、ようやく自分のものにして、他店にはないネタを完成させ、自信を持って出せるようになった。「最初の失敗で、成功をとの気持ちが強まった」と寛座さんは言う。
 今でも夏と秋には、父親が作った採りたてのナスを使うが、「年中食べたい」とのお客さんの希望に応え仕入れた品を使う時期もある。
 価格は2カンで250円。口にした男性客は「あっさりして、油っぽさも感じないのでおいしい。この店にしかない味や」と〝なすにぎり〟を絶賛していた。

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