JA紀南広報誌

2004年5月号p19-01

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【第14回】

  インターネット利用の・ 
  年齢・地域格差が縮小  




「JA夢NET」でJAと組合員の情報共有

 JA紀南の組合員への情報伝達システム「JA夢NET(じゃむねっと)紀南」が4月にスタートしました。加入することで、どの地区の組合員でも、JAからの営農・生活、地域の情報を受信できるようになりました。
 加入者の皆さん、初めてJAとインターネットで結ばれた感じはいかがですか? JAからの情報が毎日メールで入るようになると、どんなにJAからの距離があろうが、疎外感といったものはなくなり、JAと組合員の一体感が高まると思います。
 旧JA紀南では、合併前から放送のEメール配信サービスを行い、JAと組合員の情報共有を行ってきました。まさしく情報共有はJAの力なりです!
 現在、インターネットをするのはパソコンばかりではなく、JA夢NETのように携帯電話やLモードなどでも知らない間に利用しているのです。インターネットはすでに皆さんの生活の隅々に入り込み、意識することなく当たり前のように利用している環境が、日本国中、どんな田舎であってもできあがっているのです。

青梅のネット販売で消費者から学んだこと

 わが家で試験的に始めたインターネットでの青梅販売も、年々お客さまが増加し、早くから受付開始の問い合わせのメールが入るようになりました。注文は毎年5月初めからホームページで受け付けています。なにぶん、生産者から直接消費者に届ける「スロー流通」ですので、予約時に消費者からジュース用なのか、梅酒用、梅干し用なのかなど、使用目的をうかがっています。
 この前、「店で本場の南高梅を買ったのに、かた~いガリガリの梅干しができた」と、消費者の方からインターネットで問い合わせが来たのですが、梅干し用と使用目的が分かりましたので、その適熟の時期に発送。「紀州産ならではの果肉の柔らかな梅干しができました」とお礼のメールが届きました。
 ネットでの農産物販売は、消費者との情報のキャッチボールが多くてたいへんですが、生産者も考えなければならないことは多くあります。安全・安心な栽培を行い、消費者に情報提供するのは当然ですが、私はホームページで生産と販売に関する私なりのポリシーを公開しており、以外と「安全・安心」に関する質問は少ないです。
 青梅でこれまで一番多くの質問があったのは、梅干しの塩分のことです。梅に対し18%程度の塩で漬け込むのが生産者では当たり前ですが、消費者の中には薄い濃度でカビもはやさず上手に漬けている方もいます。農家の立場で二次加工原料となることや保存性を考えると18%でしょうが、消費者が買って漬けて食べることを考えると、そうばかりも言っていられないかもしれません。誰でも簡単に、失敗せず、塩分の少ない梅干しができれば、DIY(何でも自分でする)の世の中ですので、まだまだ青梅の市場も広がると思います。
 消費者の疑問は塩分だけに限りません。それらは”消費者の不思議”は”生産者の当たり前”という双方のミスマッチによって起こっているのではないでしょうか。私自身も生産現場からの情報発信や努力が足りないなと痛感します。何も梅に限ったことではないのですが。
インターネットの人口普及率が60%を突破

 インターネットの一般化、高速化が進んでいます。総務省の「通信利用動向調査」によると、平成15年の国内のインターネット利用者は7,730万人と、人口普及率が初めて60%を突破。注目なのはブロードバンド回線の利用世帯が全体の47.8%と急激に普及していることです。
 個人のインターネットの利用目的は、「メール」と「情報の検索」がいずれも6割近くあり、「ニュースなどの情報入手」「商品・サービス購入」と続きます。特にネットショッピングの利用者が前年比12.4%増の33.2%に増加。インターネットでの買い物が当たり前の時代となり、今後もますます伸びると予想されます。
 インターネットの普及や利用環境の整備が進み、デジタルデバイド(情報格差)も少し解消してきていると思います。年齢別では、13~39歳までの利用率が何と90%を超え、40代で85%、6~12歳、50代で60%強、60~64歳で39%、65歳以上で15%と、すべての年代で向上しています。
 一方、企業のインターネット普及率は、従業員300人以上が98.2%、5人以上が82.6%でした。またブロードバンド回線の利用率が前年比21%増の42.7%と、2倍以上の伸び。光回線は4倍近い16.3%と急増しています。
 事業を営むうえでインターネットやブロードバンドは欠かせないものになっています。農家も一事業所と考えれば、これからはインターネット無しではやっていけないところまできていると思います。

〈木村則夫さんEメールアドレス〉
      info@kimura-e.com
  〈緑の果樹園の中の小さなホームページ〉
      http://www.kimura-e.com

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